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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2023年4月20日配信)

第224回 『「 腸 活 」で「ニキビ改善」 〜(52)腸内フローラを健やかに保って「 ニキビ改善 」(7)〜 「酪酸菌」が最重要です!! 深掘り その4』

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

 

こんにちは。
とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

私が卒業したのは地元の帯広柏葉高校です。
(3年E組:出席番号1)

同級生にはドリカムの吉田美和さん(3年E組)がいます。
2年、3年生のクラスメートでした。

先輩に中島みゆき(3年E組)さん、
後輩にはTBSの安住紳一郎アナ(3年E組:出席番号1)がいます。
芸能に強い高校なんです(笑)。

1年生の時にクラスメートだったのがKさん(女性)です。

ひょんなことからKさんの弟さんのK氏が
当科の患者さんであることが判明しました。

(K氏) 『先生、私、先生の高校時代の同級生Kの弟なんです。』
(私) 『えっ! Kさん!
 愛想良いからみんなから可愛がられていたね。』
(K氏) 『先生はミヤリサン推しなんですか?』
(私) 『ミヤリサン推しです。ミヤBM毎日飲んでます。』
(K氏) 『実は私のいとこがミヤリサン製薬に勤務しているんです。
 こんな冊子がありますからどうぞ参考にしてください。』
(私) 『えーっ!!! 
 こんなことがあるなんて驚き以外の何者でもありません。
 このネタ使ってもいいですか?』
(K氏) 『もちろんです(笑)』

その冊子は
『酪酸菌ってなあ〜に! 
 生きたまま腸まで届いてカラダをいつも健康に!』
というカラー8ページの小冊子です。

大変コンパクトにまとまっていて 『酪酸』の重要性がよくわかる冊子です。

( https://www.tokachi-media.com/content/miya をご覧ください。)

『 一を以て之を貫く 』孔子

一貫して変わらずに道を進むと
思いがけず多くの情報や助力をいただけけるものです。

現代のように変化の大きい時代には柔軟性はもちろん大切。

でも『一貫して道を進む』のはやはり大切です。
『 「一貫して道を進む」ことは
  厳しい時代を乗り越えるための「貴重な糧」 』
となります。

このコラムは
『 ニキビ改善につながる「一貫して道を進む」情報を
  配信すること 』
を心がけています。
一生懸命『ニキビ治療』に取り組んでいても
一進一退で結果が出ない時があります。
次々問題が発生してつらい時もあります。
私の仕事は
『ニキビに悩む世界』にやむを得ずお住まいの読者が
『ニキビ無しの世界』にお住まいになれるように
橋渡しする役目。
『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 33年の皮膚科外来診療で得られた経験をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿など
 「1日1日を大切に生きる」そして「ニキビ改善」につながる
  重要な「情報」を継続して提供。
 「ニキビ無しの別世界」へ「一貫して道を進む」定期便 』

になれば幸いです。
ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せています。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、 ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を32年やってきた中で非常に重要と思い標語に したものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

(バックナンバーは  http://www.tokachi-derma.com/content/column をご覧下さい。)

第165回からは、
医師の『小林弘幸先生』の本
『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(KKベストセラーズ)
の最終章にある『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
『 腸を整える 』という項目を発展させ、
『 腸 活 』について独自に掘り下げ、
『ニキビ改善』につなげる方法を考えています。

『 腸 活 』とは、腸内にいる細菌の『善玉菌』を強化し、
正常な腸内環境を保って健康な体を手にいれることです。

『 腸 活 』が上手く行くと、
便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんの
『ニキビ改善』につながります。

前回は、
『 腸内フローラ 』を健やかに保って『 ニキビ改善 』をはかる方法
の6回目。『酪酸』について深掘りして考える3回目でした。
『 大腸の「酪酸菌」が減少すると起こる主な病気 』
について解説しました。

今回は、
『 腸内フローラ 』を健やかに保って『 ニキビ改善 』をはかる方法の7回目。
『酪酸』について深掘りして考える4回目です。
最近、偶然ですが『酪酸』について
YouTubeの動画を見る機会がありました。

『東大の微生物博士が教える コロナに殺されないたった1つの方法』
(東京大学名誉教授 小柳津広志 著)

についての動画です。

『フラクトオリゴ糖』を摂ることで、
『酪酸菌』が腸内で増え免疫力が上がるという内容です。

私は『酪酸菌』を摂る方法で、
『酪酸』の効果を実感できるか自身で試験してみました。

『酪酸菌』関連の医薬品というと『ミヤBM』(ミヤリサン製薬)。
亡くなった胃腸が弱い祖母が愛飲していたのが『ミヤリサン』
でしたから安心感もありました。

幼稚園から小学低学年の頃、
一時、私も飲んでいた(驚き!)こともありました。
(甘味のあるおいしい薬だったことを覚えています。)

正式な用量 1日3〜6錠を3回に分割投与するとありました。

試しに1日1錠だけ内服してみました。

数日経って気がついたこと。

トイレに行く回数が減りました。

下痢もあまりしなくなりました。

体調も問題ありません。

消化器系でこんなに効果を感じる医薬品はこれまでありませんでした。

乳酸菌その他も、試していましたが効果は感じられませんでした。

『 酪酸菌 = 最強 』ということで、

『 「 酪酸菌 」 について深く考えていくことが非常に重要 』
という結論に至り、深掘りを行なっています。

今回は、
Kさんからいただいた『ミヤリサン製薬』さんの小冊子
から大切なことを引用して解説させていただきます。

ドラッグストア等で入手可能とのことですから、
興味のある方はどうぞ。

『プロバイオティクス』とは、
宿主の腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスを改善することにより、
宿主にとって有益な作用をもたらすことが可能な生きた微生物のことです。

この『プロバイオティクス』は、
抗生物質と対比して用いられる言葉で、
『生物間の共生関係を意味する』言葉に由来するものです。

この『プロバイオティクス』を使い、
『人と共生関係にある腸内細菌叢(腸内フローラ)』
を整え健康の維持に使うことができます。

『 プロバイオティクス で 使われている 酪酸菌 』とは、
『 クロストリジウム・ブチリカム という 嫌気性菌 』のことで
『プロバイオティクスの条件を満たしているもの』をいいます。

酪酸菌の代表的なものには、『宮入菌』があります。

[ 『宮入菌』の重要点 1 ]

イ) この酪酸菌の特徴は、
『 芽 胞 』という形をとることができること。

ロ) 『 芽 胞 』は、
胃酸や腸液、胆汁酸などで死なない抵抗性を持った形です。

ハ) そのため、 この酪酸菌を飲んでも、胃や小腸で死なないで、
小腸の下部から大腸にかけて活動することができます。

[ 『宮入菌』の重要点 2 ]

イ) さらに、もう一つの特徴は、
この酪酸菌の産生する『酪酸』という酸は、
『腸の働きにとってとても大事な酸』ということです。

ロ) 大腸の粘膜細胞は、
腸内細菌が作るこの『酪酸』という酸を
エネルギー源として利用します。

ハ) 大腸の粘膜細胞は、
血液の中のブドウ糖(グルコース)を
エネルギー源として利用しますが、
大腸の粘膜細胞は入れ替わりが激しく、
古い細胞に新しい細胞が取って変わるのが速いので、
エネルギー源として『酪酸』も必要とします。

ニ) もし、腸内の『酪酸』が減ってくると、
大腸粘膜の細胞はエネルギー不足となり、
ナトリウムや水の吸収がきちんとできなくなったり、
大腸粘膜の細胞が弱ってきていろんな症状が出てくる
ことがあります。

ホ) また『酪酸』は、
ドロドロの腸内容物から形のよい糞便を作る働き
(水・ナトリウムの吸収)や
腸の粘膜細胞の増殖を促進して、
粘膜細胞の傷(ついた細胞)を修復する働きがあります。

なるほど!

ヨーグルトでは
『「乳酸菌が腸まで届かない」のでヨーグルトを摂取しても効果がない』
という問題が起こりがちのようです。
『宮入菌』の場合は、
『 芽 胞 』という形をとることでこの問題がクリアできます。

また、自身の経験ですが、
『意識して食物繊維を摂らなくても形のよい糞便が出来上がっている』
ことが実感されます(笑)

『宮入菌』恐るべしです。

コロナ禍の数年。
私は外来患者さんの様子から、
様々な異変を察知しました。

皮膚病でいうと、 アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬、蕁麻疹が悪化する例が多く見られました。

帯状疱疹や単純ヘルペスも激増しています。

小柳津先生の力説する、
『 へ)世界の識者や学者たちは誰も指摘していないが、
   『コロナに殺されない、
    たった一つの方法は大腸の酪酸菌を増やすこと』
    である。                    』

は本当だと思います。

これは大変なことになるという
大きな危機感を日々抱いて診療しています。

それだからこそ、
私は『 酪酸菌 』を増やすミヤBM(宮入菌)を毎日内服し、
玉ねぎやごぼう、にんにく(黒にんにく)、ネギなども
意識的に食べています。

以下をまた繰り返しさせてください。
小柳津先生のありがたいまとめのお言葉です。

『 ゴボウ、タマネギ、ニンニク、ネギなどをたくさん食べると
  大腸で「酪酸菌」が増えます。

  毎日これらの野菜をたくさん食べれば、
  コロナなどの感染症にならない体質になります。

  毎日、ゴボウ1/2本、タマネギ1個を食べる
  程度が現実的でしょう。 』
今回の『酪酸菌』の4回目の深掘りはここまでです。
便秘などの『腸内環境』の異常でお悩みの『ニキビ』患者さんは多いです。

『      腸内フローラの健康を維持するためには、
  外部から乳酸菌やビフィズス菌など生体にとって有用な菌を摂取する
          ことも重要。

         しかし、それ以上に

         大腸内の腸内フローラに
  未消化多糖類である食物繊維やオリゴ糖など重要な栄養分を供給して
           嫌気発酵を行わせ

     大腸粘膜上皮細胞の第一番目のエネルギー源である
       「 酪酸 」を合成させる

      ことが腸の機能を保つ上で最も重要である。 

「 新型コロナの重症化 」、「 花粉症 」、「 うつ病 」は、
    免疫系が起こす「 炎 症 」による病気。

     「 ニキビ 」もその一つと考えられます。

     免疫の暴走を抑える「 Tレグ細胞 」は
        「酪酸菌」により増加し
   「 炎 症 」を抑えて病気の改善につながります。

       このことをよく理解した上で
        腸内環境を整えましょう。

       私の経験でも「酪酸菌」の摂取により
    腸内環境が大幅に改善する結果が得られました。

     私が摂取している「酪酸菌」の「宮入菌」は
     「芽胞」の形で大腸まで届く優れもの。
         便の形もよくなります。
   東京大学名誉教授 小柳津広志 先生は 著書の中で、
 「食物繊維をたくさんとって、大腸の酪酸菌を増やす食生活」
         が大切と語られています。
1)毎日、ゴボウ、タマネギ、ニンニク、ネギを食べる。
2)ネットやドラッグストアでも購入できる「ミヤリサン」を内服する。

        今日からでもできる大切な方法です。
   健康な生活が可能となり「ニキビ改善」につながります。    』
『ニキビ改善』はもちろん、
健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

[今回のポイント]は以下の通りです。

【今回の4決め!落ち穂拾い】
『     「 腸 活 」で「ニキビ改善」
〜(51)腸内フローラを健やかに保って
「 ニキビ改善 」(7)〜 
「酪酸菌」が最重要です!! 深掘り その4     』

  • ・ 医師の『小林弘幸先生』の本
      『自律神経が整えば休まなくても絶好調』の最終章にある
      『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
      『腸を整える』という項目を発展させ、
      『 腸 活 』を独自に掘り下げています。
  • ・ 今回は『ミヤリサン製薬』さんの小冊子から
    『宮入菌』の知っておきたいことを引用して解説しました。
  • ・『宮入菌』の利点は『芽胞』という形で大腸まで届くこと。
      また、自身の経験ですが、便の形が良くなることです。
  • ・『      腸内フローラの健康を維持するためには、
    外部から乳酸菌やビフィズス菌など生体にとって有用な菌を摂取する
    ことも重要。
    しかし、それ以上に

    大腸内の腸内フローラに
    未消化多糖類である食物繊維やオリゴ糖など重要な栄養分を供給して
    嫌気発酵を行わせ

    大腸粘膜上皮細胞の第一番目のエネルギー源である
    「 酪酸 」を合成させる
    ことが腸の機能を保つ上で最も重要である。 

    「 新型コロナの重症化 」、「 花粉症 」、「 うつ病 」は、
    免疫系が起こす「 炎 症 」による病気。

    「 ニキビ 」もその一つと考えられます。

    免疫の暴走を抑える「 Tレグ細胞 」は
    「酪酸菌」により増加し
    「 炎 症 」を抑えて病気の改善につながります。

    このことをよく理解した上で
    腸内環境を整えましょう。

    私の経験でも「酪酸菌」の摂取により
    腸内環境が大幅に改善する結果が得られました。

    私が摂取している「酪酸菌」の「宮入菌」は
    「芽胞」の形で大腸まで届く優れもの。
    便の形がよくなります。
    東京大学名誉教授 小柳津広志 先生は 著書の中で、
    「食物繊維をたくさんとって、大腸の酪酸菌を増やす食生活」
    が大切と語られています。
    1)毎日、ゴボウ、タマネギ、ニンニク、ネギを食べる。
    2)ネットやドラッグストアでも購入できる「ミヤリサン」を内服する。

    今日からでもできる大切な方法です。
    健康な生活が可能となり「ニキビ改善」につながります。    』
  • ・『ニキビ改善』はもちろん、
     健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「 落ち穂 その207 」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

人生それなりに長く生きていると色々なことが連続して起こったりします。

高校時代の同級生の弟さんが患者さんで、しかも、
そのいとこの方が『ミヤリサン製薬』にお勤めになっていたとは
夢にも思いませんでした。

次回も『腸活』特に『酪酸菌』について考えます。
それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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