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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2023年9月20日配信)

第229回 『「 腸 活 」で「ニキビ改善」~(59)腸内フローラを健やかに保って「 ニキビ改善 」(12)~「酪酸菌」が最重要です!! 深掘り その9』

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

 

こんにちは。
とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

ここ半年ばかりで私の身の回りから無くなるものが増加中です。

1)子供の頃からお世話になっていた地元十勝の百貨店『藤丸』閉店

2)帯広駅南の長崎屋閉店(駅北の旧店舗の時から馴染みのお店です)

3)近くの全国カジュアル衣料チェーン店閉店

4)年2回連載していた地元の雑誌『月刊しゅん』が創刊25年で休刊

5)札幌エスタ閉店(大学受験の頃から利用させていただいていました)

その他いろいろあり過ぎて困ります。

今まで利用させていただきお世話になり『感謝』しかありません。

これからは無くなるものが加速度的に増えると思います。

『感謝』を忘れず、
いざ無くなった時に後悔しないように生きたいと考えています。

『感謝』することは大切です。

『感謝』することで仕事に充実感が湧き、
もう少し頑張ろうという気持ちになります。

『ニキビ改善』は一日、二日では難しいです。
改善には日々『感謝』の気持ちを持って生活することが大切だと思います。

生活を見直して改善しやすくなりますし、
精神の安定にもつながります。

一生懸命『ニキビ治療』に取り組んでいても
一進一退で結果が出ない時があります。
次々問題が発生してつらい時もあります。

私の仕事は
『ニキビに悩む世界』にやむを得ずお住まいの読者が
『ニキビ無しの世界』にお住まいになれるように
橋渡しする役目。

『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 33年の皮膚科外来診療で得られた経験をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿など
 「1日1日を大切に生きる」そして「ニキビ改善」につながる 
  重要で「余裕」を持って「行動」できる「情報」を「継続」して提供。
 「ニキビ無しの別世界」につながる「感謝」をこめた定期便 』

になれば幸いです。

ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せています。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、 ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を33年やってきた中で非常に重要と思い標語にしたものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

(バックナンバーは
 http://www.tokachi-derma.com/content/column をご覧下さい。)

第165回からは、医師の『小林弘幸先生』の本
『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(KKベストセラーズ)
の最終章にある『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
『 腸を整える 』という項目を発展させ、
『 腸 活 』について独自に掘り下げ、
『ニキビ改善』につなげる方法を考えています。

『 腸 活 』とは、腸内にいる細菌の『善玉菌』を強化し、
正常な腸内環境を保って健康な体を手にいれることです。

『 腸 活 』が上手く行くと、
便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんの
『ニキビ改善』につながります。

前回は、
『 腸内フローラ 』を健やかに保って『 ニキビ改善 』をはかる方法
の11回目。『酪酸』について深掘りして考える8回目でした。

『東大の微生物博士が教える コロナに殺されないたった1つの方法』
の 著者 小柳津先生が提唱する
『自然治癒力判定テスト』で好成績を上げ、
免疫力アップを狙う実践法の第二弾。

『 本丸 フラクトオリゴ糖 摂取作戦 』

1)フラクトオリゴ糖 大量摂取作戦
2)フラクトオリゴ糖 少量混ぜ混ぜ作戦

について考えました。

今回は、
『 腸内フローラ 』を健やかに保って『 ニキビ改善 』をはかる方法
の12回目。『酪酸』について深掘りして考える9回目です。

『 フラクトオリゴ糖 』について深掘りします。

最近、偶然ですが『酪酸』について
YouTubeの動画を見る機会がありました。

『東大の微生物博士が教える コロナに殺されないたった1つの方法』
(東京大学名誉教授 小柳津広志 著)

についての動画です。

『 フラクトオリゴ糖 』を摂ることで、
『酪酸菌』が腸内で増え免疫力が上がるという内容です。

私は『酪酸菌』を摂る方法で、
『酪酸』の効果を実感できるか自身で試験してみました。

『酪酸菌』関連の医薬品というと『ミヤBM』(ミヤリサン製薬)。
亡くなった胃腸が弱い祖母が愛飲していたのが『ミヤリサン』でしたから安心感もありました。

幼稚園から小学低学年の頃、一時、私も飲んでいた(驚き!)こともありました。
(甘味のあるおいしい薬だったことを覚えています。)

正式な用量 1日3~6錠を3回に分割投与するとありました。

試しに1日1錠だけ内服してみました。

数日経って気がついたこと。

トイレに行く回数が減りました。

下痢もあまりしなくなりました。

体調も問題ありません。

消化器系でこんなに効果を感じる医薬品はこれまでありませんでした。

乳酸菌その他も、試していましたが効果は感じられませんでした。

『 酪酸菌 = 最強 』ということで、

『 「 酪酸菌 」 について深く考えていくことが非常に重要 』
という結論に至り、深掘りを行なっています。

今回は、小柳津先生がおすすめする
『 フラクトオリゴ糖 』について深掘りします。

『 フラクトオリゴ糖 』は、
『砂糖』(ブドウ糖と果糖が繋がった2糖)に
果糖(フラクトース)が一個から十個程度ついた糖です。

果糖が50とか100とか大量についたものはイヌリンと呼ばれます。

大腸で酪酸菌を増やす力が強いものは果糖の数の少ないものです。

『 毎日ゴボウ二分の一本とタマネギ一個を食べてください
  と書いていましたが、
  これをずっと続けることはなかなか大変なことです。

  サプリメントとして 「 フラクトオリゴ糖 」を摂ることが
 「現実的体質改善法」となります 』

と小柳津先生。

『 フラクトオリゴ糖 』は非常に安価な食物繊維です。

これを利用することはコスパ最高で現実的だと私も思います。

『 「 フラクトオリゴ糖 」を1日10〜30g摂れば 次の日に大腸の酪酸菌は5倍くらいに増えます 』

と小柳津先生は力説されています。

『 フラクトオリゴ糖 』はネットで検索すればすぐ見つかります。

私は1kgで2500円くらいの商品を購入しています。

商品を選択するときの注意点をあげます。

イ) プラスチックボトルの容器に入っている液体の商品には、
大量の甘味成分が含まれます。
毎日数十g摂っていると、摂るたびに血糖値が急上昇。
血管を傷つけたりして悪影響があります。

ロ) できれば、粉末で純度の高いものを入手しましょう。
粉末のものでも、安価で販売されているものには砂糖などが
大量に含まれている場合があるので注意します。

1日の摂取量ですが、他で調べてみると

1)1日摂取量目安3〜15g

2) 安全摂取量:
『 フラクトオリゴ糖 』は難消化性の糖質で、
一度に大量に摂取すると一過性でおなかがゆるくなる可能性がある。
下痢に対する最大無作用量は、
体重1kgあたり男性0.3g、女性0.4g。
[秦らGeriatric Medicine,23,817-828(1985)]
体重50kgとして男性15g、女性20gとなります。

私は大量摂取で下痢となり大変な目に遭いました。
少量づつ分散して試してみると良いでしょう。

前回、お示しした

[ フラクトオリゴ糖 少量混ぜ混ぜ作戦 ]はおすすめです。

イ) 100円ショップで『ガラス製の調味料入れ』を5つ購入。
ロ) よく洗って乾燥させた後、
5つ全てに『フラクトオリゴ糖』を8割程度入れる。
ハ) キッチン、食事をする部屋、居間、出張用バッグなどに装備。
二) 野菜スープや味噌汁、サラダ、お茶やコーヒー、果物など
『フラクトオリゴ糖の入った調味料入れ』をふりかける。
ホ) ふりかける量や回数はその時の気分次第。
腹痛や下痢が起こらないように(汗)細心の注意を払います。
へ) 最初は面倒でも、1週間ほどで無意識にふりふりできます。

継続していくうちに
『免疫力アップ』が徐々にはかられていくでしょう。

今回の『酪酸菌』の9回目の深掘りはここまでです。

便秘などの『腸内環境』の異常でお悩みの『ニキビ』患者さんは多いです。

『 腸内フローラの健康を維持するためには、
外部から乳酸菌やビフィズス菌など生体にとって有用な菌を摂取する
ことも重要。

しかし、それ以上に

大腸内の腸内フローラに
未消化多糖類である食物繊維やオリゴ糖など重要な栄養分を供給して
嫌気発酵を行わせ

大腸粘膜上皮細胞の第一番目のエネルギー源である
「 酪酸 」を合成させる

ことが腸の機能を保つ上で最も重要である。

 

「 新型コロナの重症化 」、「 花粉症 」、「 うつ病 」は、
免疫系が起こす「 炎 症 」による病気。

「 ニキビ 」もその一つと考えられます。

免疫の暴走を抑える「 Tレグ細胞 」は
「酪酸菌」により増加し
「 炎 症 」を抑えて病気の改善につながります。
大腸に「酪酸菌」が増えると「NK活性が上昇」します。
「 NK活性の上昇 」は「ニキビ改善」につながります。
このことをよく理解した上で
腸内環境を整えましょう。

私の経験でも「酪酸菌」の摂取により
腸内環境が大幅に改善する結果が得られました。

私が摂取している「酪酸菌」の「宮入菌」は
「芽胞」の形で大腸まで届く優れもの。
便の形もよくなります。

東京大学名誉教授 小柳津広志 先生は 著書の中で、
「食物繊維をたくさんとって、大腸の酪酸菌を増やす食生活」
が大切と語られています。

1)毎日、ゴボウ、タマネギ、ニンニク、ネギを食べる。
2)ネットやドラッグストアでも購入できる「ミヤリサン」を内服する。

今日からでもできる大切な方法です。

また、小柳津先生が提唱する
「自然治癒力判定テスト」は有力な免疫の強さの判定方法。

様々な工夫を行うことで
免疫力アップを客観的な数字ではかることが可能です。

「フラクトオリゴ糖」をダイレクトに摂取することも効果があります。 
「フラクトオリゴ糖」を1日10〜30g摂れば
次の日に大腸の酪酸菌は5倍くらいに増えます。

健康な生活が可能となり「ニキビ改善」につながります。    』

『ニキビ改善』はもちろん、
健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

[今回のポイント]は以下の通りです。

【今回の4決め!落ち穂拾い】
『 「 腸 活 」で「ニキビ改善」
~(59)腸内フローラを健やかに保って
「 ニキビ改善 」(12)~ 
「酪酸菌」が最重要です!! 深掘り その9 』

  • ・ 医師の『小林弘幸先生』の本
    『自律神経が整えば休まなくても絶好調』の最終章にある
    『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
    『腸を整える』という項目を発展させ、
    『 腸 活 』を独自に掘り下げています。
  • ・ 今回は『フラクトオリゴ糖』について深掘りしました。
  • ・ 『フラクトオリゴ糖』は、『砂糖』(ブドウ糖と果糖が繋がった2糖)に
    果糖(フラクトース)が一個から十個程度ついた糖。
  • ・ 『フラクトオリゴ糖類』は非常に安価な食物繊維。
    これを利用することはコスパ最高で現実的。
  • ・ 『 「フラクトオリゴ糖類」を1日10〜30g摂れば
    次の日に大腸の酪酸菌は5倍くらいに増えます 』
    と小柳津先生は力説。
  • ・ 『フラクトオリゴ糖』はネットで検索すればすぐ見つかります。
    粉末で純度の高いものを入手しましょう。
  • ・ 1日摂取量目安3〜15gとする考えもあります。
  • ・ 安全摂取量という考え方もあります。 フラクトオリゴ糖は難消化性の糖質で、
    一度に大量に摂取すると一過性でおなかがゆるくなる可能性があります。
  • ・ 下痢に対する最大無作用量は、
    体重1kgあたり男性0.3g、女性0.4g。
    [秦らGeriatric Medicine,23,817-828(1985)]
    体重50kgとして男性15g、女性20g。
    少量づつ分散して試してみると良いでしょう。
  • ・『 腸内フローラの健康を維持するためには、
    外部から乳酸菌やビフィズス菌など生体にとって有用な菌を摂取することも重要。

    しかし、それ以上に

    大腸内の腸内フローラに
    未消化多糖類である食物繊維やオリゴ糖など重要な栄養分を供給して
    嫌気発酵を行わせ
    大腸粘膜上皮細胞の第一番目のエネルギー源である
    「 酪酸 」を合成させる

    ことが腸の機能を保つ上で最も重要である。

    「 新型コロナの重症化 」、「 花粉症 」、「 うつ病 」は、
    免疫系が起こす「 炎 症 」による病気。

    「 ニキビ 」もその一つと考えられます。

    免疫の暴走を抑える「 Tレグ細胞 」は
    「酪酸菌」により増加し
    「 炎 症 」を抑えて病気の改善につながります。
    大腸に「酪酸菌」が増えると「NK活性が上昇」します。
    「 NK活性の上昇 」は「ニキビ改善」につながります。
    このことをよく理解した上で腸内環境を整えましょう。

    私の経験でも「酪酸菌」の摂取により
    腸内環境が大幅に改善する結果が得られました。

    私が摂取している「酪酸菌」の「宮入菌」は
    「芽胞」の形で大腸まで届く優れもの。
    便の形もよくなります。

    東京大学名誉教授 小柳津広志 先生は 著書の中で、
    「食物繊維をたくさんとって、大腸の酪酸菌を増やす食生活」
    が大切と語られています。

    1)毎日、ゴボウ、タマネギ、ニンニク、ネギを食べる。
    2)ネットやドラッグストアでも購入できる「ミヤリサン」を内服する。

    今日からでもできる大切な方法です。

    また、小柳津先生が提唱する
    「自然治癒力判定テスト」は有力な免疫の強さの判定方法。

    様々な工夫を行うことで
    免疫力アップを客観的な数字ではかることが可能です。

    「フラクトオリゴ糖」をダイレクトに摂取することも効果があります。
    「フラクトオリゴ糖」を1日10〜30g摂れば
    次の日に大腸の酪酸菌は5倍くらいに増えます。

    健康な生活が可能となり「ニキビ改善」につながります。』
  • ・『ニキビ改善』はもちろん、
     健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「 落ち穂 その211 」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

以前は当たり前だったことが難しい世の中になってきました。

東日本大震災の頃から、
私は日々『感謝』しながら生きるように心がけています。

もちろん人間なので怒ったり、
思うようにならずに落胆したりすることも多いです。

今は、一日三回ご飯が食べられるだけで『感謝』します。
一日の診療が終わっただけでも『感謝』です。

なんとか無事に過ごせていることに『感謝』です。

次回も『腸活』特に『酪酸菌』について考えます。

それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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