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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2022年2月20日配信)

第210回 『「 腸 活 」で「ニキビ改善」〜(41)腸に良い油、悪い油を理解して「 ニキビ改善 」〜  番外編 「 野菜スープ 」で免疫力を上げて「 ニキビ改善 」(1) まず 「野菜スープ」作ってみましょう』

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

 

こんにちは。
とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

日々生活していて気になることが2つありました。

それほど深刻な問題ではありません。

一つは『野菜サラダ』について。
もう一つは『カセットボンベ』についてです。

『野菜サラダ』は朝を中心に結構なボリュームのものをいただいています。
以前紹介した 『50℃洗い』を行なった
レタス、キャベツ、ブロッコリー、ブルーベリー、アボガドなどを入れ
オリーブオイルなどをかけて食べていました。
血糖値を上げないよう『野菜サラダ』を真っ先に食べていました。

気になっていたのは『生野菜』は消化や栄養分の吸収に難がある
という話です。

もう一つの『カセットボンベ』の問題は、
非常時に準備していた耐用年数超えの『カセットボンベ』の処分です。
国内製造のブランド品でも8年位が耐用年数です。

東日本大震災の頃に購入したもので
業者さんに処分を依頼しようかと思案中でした。

そんな時、たまたま見たのがYouTubeの動画

【ベストセラー】
「最強の野菜スープ」を世界一わかりやすく要約してみた
【本要約チャンネル】2021年11月7日更新

でした。

衝撃を受けた私は、
11月10日頃に『野菜サラダ』は中止。
『野菜スープ』を『カセットボンベ』で煮炊きして
毎日いただくようになりました。

詳しくは本文で述べますが
結果は『大正解』でした。

コロナ禍では思考が内向きとなり
『行動』することが億劫になりがちです。
『行動』は大切にしたいものです。
『行動』することが『新たな収穫』につながります。

これは『ニキビ改善』にもつながるお話です。

一生懸命『ニキビ治療』に取り組んでいても
一進一退で結果が出ない時があります。

そんな時、このコラムの小さな情報が
『行動』を起こすきっかけとなり
『ニキビ改善』につながる存在になるといいですね。

私の仕事は
『ニキビに悩む世界』にやむを得ずお住まいの読者が
『ニキビ無しの世界』にお住まいになれるように
橋渡しする役目。
『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 31年の皮膚科外来診療で得られた経験をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿など
 「ニキビ改善」を意識できる「情報」を数多く提供。
 「ニキビ改善」につながる「行動」を後押し。
 「ニキビ無しの別世界」への道が開ける定期便   』

になれば幸いです。
ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せて
います。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、 ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を31年やってきた中で非常に重要と思い標語にしたものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

(バックナンバーは
 https://www.tokachi-media.com/content/column をご覧下さい。)

第165回からは、
医師の『小林弘幸先生』の本
『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(KKベストセラーズ)
の最終章にある『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
『腸を整える』という項目を発展させ、
『 腸 活 』について独自に掘り下げ、
『ニキビ改善』につなげる方法を考えています。

『 腸 活 』とは、腸内にいる細菌の『善玉菌』を強化し、
正常な腸内環境を保って健康な体を手にいれることです。

『 腸 活 』が上手く行くと、
便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんの
『ニキビ改善』につながります。

第209回からは、
『 腸に良い油、悪い油を理解して「 ニキビ改善 」 』と題して
私たちが日常何気なく摂っている『油』について考えています。
前回は、
『 腸に良い油、悪い油を理解して「 ニキビ改善 」 』と題して
私たちが日常何気なく摂っている『サラダ油』について考えました。

今回は、少し予定を変更。
『 番外編
 「 野菜スープ 」で免疫力を上げて「 ニキビ改善 」
  (1) まず 「野菜スープ」作ってみましょう    』
を考えます。

がんやほとんどの病気、老化にかかわっているのが、
猛毒の『活性酸素』です。

『活性酸素』は通常の酸素が体内で変質し、
ほかの物質を攻撃する『酸化』作用を持っています。

鉄が錆びる『酸化』も活性酸素の仕業です。
この状態が人体でも起きているのです。

『活性酸素』は、
炎症やストレス、化学物質、たばこなど人為的要因に加え、
ウイルス感染、宇宙や地上の鉱石などからくる放射線、
紫外線などの影響を受けて発生します。
『活性酸素』は細胞や遺伝子を攻撃し傷つけます。

私たちは
自然界で生じる『活性酸素』から逃れることはできません。

抗がん剤研究でノーベル賞候補と目された世界的権威の
前田浩先生。

前田先生が『活性酸素』対策に推奨していたのが
『野菜スープ』です。

(詳しくは 
 『 最強の野菜スープ 』 前田 浩 著 マキノ出版
 を参考にしてください。)

 

野菜に含まれる抗酸化物質の代表的なものに、
以前もご紹介した『ファイトケミカル』があります。

『ファイトケミカル』は
植物の色素や香り、渋み、辛味、アクなどの植物由来の化学成分。
酸化を防ぐ作用があります。

人間は自分で『ファイトケミカル』を作ることができません。

そのため、
人間が細胞や遺伝子の酸化を防ぎ、生命を維持するためには
植物から『ファイトケミカル』を摂取するしかありません。

ただし生の野菜をそのまま食べても
『ファイトケミカル』はわずかしか吸収できません。

野菜の中の『ファイトケミカル』の多くは
セルロースという頑丈な細胞壁に包まれた細胞の中にあり、
人間はこのセルロースを消化できないからです。

これは私の理解が足りなかったところです。
それでもまだ早めに知って
『行動』に移すことができてラッキーでした。

セルロースを壊すベストな方法は
   『 加熱してスープにする 』
ことです。

野菜を茹でるだけで頑丈な細胞壁は壊れ、
『ファイトケミカル』がスープに溶け出します。

実験では生野菜をすりつぶしたものより
『 煮出した野菜の方が、
  活性酸素を消去する働きが10~100倍も強い 』
ことが明らかになっているそうです。

前田先生によると、
ハウスで栽培されたものより、
紫外線などストレスがかかった
『 野外栽培の方が野菜の抗酸化力が上がる 』
そうです。

ただし野外で栽培する場合、
病害虫対策で『農薬』が多く使われる傾向にあります。

季節の違いでは、
『 冬野菜は病害虫がつきにくく、
  低農薬や無農薬で栽培ができ、
  安心して野菜から抗酸化物質を摂ることが可能 』
です。

また冬野菜はやわらかいので、
ポタージュなどスープにしやすい点も利点です。

調理で大切なことは、
『 できるだけ多くの種類の野菜を使うこと 』
です。

一般に野菜に含まれる『ファイトケミカル』には、
野菜の種類によって異なる成分があります。

『 各種の抗酸化物質が連携すれば、
  がんや成人病などさまざまな病気の成長を抑え、
  寿命を延ばす 』
ことが期待できます。

例えば
『ブロッコリーなどアブラナ科の野菜』は
発がん性物質を解毒する酵素を助けます。

『ほうれん草』にはルテインが多く含まれ、
これが紫外線が作る活性酸素を消去し、
シミや白内障、皮膚がんなどの予防
として期待できます。

また『野菜の茎や種などの野菜くず』には
抗酸化物質が豊富に含まれているので、
『捨てずに利用する』ことをおすすめします。

いくつかの野菜の葉や根は硬いので、
使う場合は、油で炒めてから加熱しスープにする
とおいしく食べることができます。

作り方(上級者向け)は、

1)玉ねぎは皮をむき、
  皮はだし用パックに入れる。
  にんじんは皮つきのまま、
  玉ねぎとともに小さく刻む。
  キャベツ、かぼちゃは食べやすい大きさに切る。

2)大きな鍋
  (鋳物ホーロー製は、ふたが重くしっかり閉じ、
   蒸気で必要な成分が逃げないのでおすすめ)
  にすべて入れかぶるくらいの水(1.5〜2Lが目安)
  を注ぐ。

3)強火にかけ、沸騰したらしっかりとふたをする。
  吹きこぼれないよう弱火にし、
  約20分煮る。玉ねぎの皮はパックごと取り出す。

4)さらに冷凍でパワーアップできます。
  冷凍するとさらに野菜の細胞壁がこわれ、
  解凍時に成分がスープに溶け出し、
  効能がアップします。
  保存容器に入れ、冷凍室で約2週間保存可能。

真面目な方向け(笑)に上記を書きました。

いきなりはハードルが高いので私の実践している方法を 以下に示します。

『 ズボラな 56歳おっさん皮膚科医 の 野菜スープ 』 は簡単です。

1)ホームセンターで1500円ほどの日本製の土鍋を購入。
 (長く安全に使用するためには定評のあるものを使用します。)

2)備蓄していた『カセットガス』の外観などを厳しくチェック。
  『カセットガスコンロ』で問題なく使えるか火をつけて確認。

3)スーパーで購入した野菜や冷凍食品の野菜各種を
  50℃洗いで農薬などを落としてから土鍋に投入。

4)浄水器を通した水をすっぽり野菜が隠れるまでかける。

5)土鍋の蓋をして吹きこぼれない程度の火(弱火)で
  10分から20分煮る。冷めたらまた弱火で温めます。

  

6)少し深さのある小皿に土鍋から少しずつ
  スープや柔らかくなった野菜を入れます。
  味噌やオリーブオイル、りんご酢などで味付けすると
  美味しくいただけます。納豆や海藻はもちろん
  ご飯を入れて雑炊にしても美味しいです。

 『  「 カセットボンベ 」を安全に備蓄しつつ
   「 毎日 野菜鍋 を食べる 」感覚で食事しながら
   植物から「 ファイトケミカル 」を効率よく摂取して
   「 がんや感染症に負けない免疫力や抗酸化力をつける 」  』

 

 ことができます。

 

 ニキビやその他の病気などに対する実際の効果については
 次回でお話させていただきます。

 『ニキビ改善』はもちろん
 健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。
[今回のポイント]は以下の通りです。

【今回の4決め!落ち穂拾い】
『    「 腸 活 」で「ニキビ改善」
〜(41)腸に良い油、悪い油を理解して「 ニキビ改善 」〜
番外編「 野菜スープ 」で免疫力を上げて「 ニキビ改善 」
(1)まず 「野菜スープ」を作ってみましょう      』

  • ・ 医師の『小林弘幸先生』の本
      『自律神経が整えば休まなくても絶好調』の最終章にある
      『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
      『腸を整える』という項目を発展させ、
      『 腸 活 』を独自に掘り下げています。
  • ・ 野菜に含まれる抗酸化物質『ファイトケミカル』は
    植物色素や香り、渋み、辛味、アクなどの植物由来の化学成分。
    『 酸化 』を防ぐ作用があります。
  • ・ 人間が細胞や遺伝子の酸化を防ぎ、生命を維持するためには
       植物から『ファイトケミカル』を摂取するしかありません。
  • ・ 生野菜をそのまま食べても『ファイトケミカル』はわずかしか
       吸収できません。
  • ・ 『ファイトケミカル』の多くはセルロースという
       頑丈な細胞壁に包まれた細胞の中にあり、
       人間はこのセルロースを消化できません。
  • ・ セルロースを壊すベストな方法は
       『 加熱してスープにする 』こと。
  • ・ ズボラな人でも継続でき、しかも防災対策もできる
       野菜スープを私は毎日楽しんでいただいています。
  • ・『 ズボラな 56歳おっさん皮膚科医 の 野菜スープ 』

     1)ホームセンターで1500円ほどの日本製の土鍋を購入。
     (長く安全に使用するためには定評のあるものを使用します。)

     2)備蓄していた『カセットガス』の外観などを厳しくチェック。
      『カセットガスコンロ』で問題なく使えるか火をつけて確認。

     3)スーパーで購入した野菜や冷凍食品の野菜各種を
       50℃洗いで農薬などを落としてから土鍋に投入。

     4)浄水器を通した水をすっぽり野菜が隠れるまでかける。

     5)土鍋の蓋をして吹きこぼれない程度の火(弱火)で
       10分から20分煮る。冷めたらまた弱火で温めます。

        6)少し深さのある小皿に土鍋から少しずつ
       スープや柔らかくなった野菜を入れます。
       味噌やオリーブオイル、りんご酢などで味付けすると
       美味しくいただけます。納豆や海藻はもちろん
       ご飯を入れて雑炊にしても美味しいです。
  • ・『  「 カセットボンベ 」を安全に備蓄しつつ
        「 毎日 野菜鍋 を食べる 」感覚で食事しながら
        植物から「 ファイトケミカル 」を効率よく摂取して
        「 がんや感染症に負けない免疫力や抗酸化力をつける 」 』
               ことができます。
  • ・『ニキビ改善』はもちろん、
     健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「落ち穂 その193」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

人間が『行動』する時。
第一歩を踏み出すのが最も大変です。

第一歩を細分化して考えて『行動』するのが良いです。

今回の試みは、
私が鍋焼きうどんが好きだったことから始めることができました。

『カセットボンベ』と『カセットガスコンロ』があったこと
  も『行動』しやすかった要因です。

現在は寒い冬なので『鍋焼き風』は体も温まり最高です。

  

夏は冷蔵庫で少し冷やしてから『冷製スープ風』
  でいただこうかと考えています。

次回も、『 野菜スープ 』について考えます。 それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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