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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2023年10月20日配信)

第230回 『「 腸 活 」で「ニキビ改善」 ~(60)腸内フローラを健やかに保って「 ニキビ改善 」(13)~ 「酪酸菌」が最重要です!! 深掘り その10』

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

 

こんにちは。
とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

『気分転換』に昔の音楽を再び聴くようになりました。

最近のお気に入りは『バリー・マニロウ』。

アメリカ・ニューヨーク出身の歌手で
1970年代から活躍するポップミュージック界の大御所的存在です。

他のヒット曲ももちろん好きですが、
特にお気に入りは日本のCMでも使用された
『涙色の微笑(Can’t Smile Without You)』(1983)や
『Ready To Take A Chance Again』(1983)
『Somewhere in the Night』(1983)など。

高3の受験期にリアルタイムで聴いていたものになります。

今の時代は大転換期にあると個人的には考えています。
さまざまな変化が押し寄せてきて対応に苦慮することも多いです。

受験期は医学部受験に向けて毎日大変でした。
たまたま現役で引っかかったから良かったものの
精神的には辛かった時期です。

そんな時、ひと時の『気分転換』になったのがこの3曲でした。

あれから丁度40年。
『気分転換』にまたお世話になり
『バリー・マニロウ』様(!!)には『感謝』しかありません。

『気分転換』は大切です。

世の中は自分の思うようにはなりませんが、
『気分転換』をはかることで気持ちは安定します。
もう少し頑張ろうという気持ちになります。

『ニキビ改善』は一日、二日では難しいです。
改善にはうまく『気分転換』しながら生活することが大切です。

生活を見直して改善しやすくなりますし、
精神の安定にもつながります。

一生懸命『ニキビ治療』に取り組んでいても
一進一退で結果が出ない時があります。
次々問題が発生してつらい時もあります。

私の仕事は
『ニキビに悩む世界』にやむを得ずお住まいの読者が
『ニキビ無しの世界』にお住まいになれるように
橋渡しする役目。

『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 33年の皮膚科外来診療で得られた経験をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿など
 「1日1日を大切に生きる」そして「ニキビ改善」につながる 
  重要で「余裕」を持って「行動」できる「情報」を「継続」して提供。
 「ニキビ無しの別世界」につながる「感謝」をこめた定期便 』

になれば幸いです。

ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せています。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、 ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を33年やってきた中で非常に重要と思い標語にしたものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

(バックナンバーは
 http://www.tokachi-derma.com/content/column をご覧下さい。)

第165回からは、
医師の『小林弘幸先生』の本
『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(KKベストセラーズ)
の最終章にある『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
『 腸を整える 』という項目を発展させ、
『 腸 活 』について独自に掘り下げ、
『ニキビ改善』につなげる方法を考えています。

『 腸 活 』とは、腸内にいる細菌の『善玉菌』を強化し、
正常な腸内環境を保って健康な体を手にいれることです。

『 腸 活 』が上手く行くと、
便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんの
『ニキビ改善』につながります。

前回は、
『 腸内フローラ 』を健やかに保って『 ニキビ改善 』をはかる方法
の12回目。『酪酸』について深掘りして考える9回目でした。

『 フラクトオリゴ糖 』について深掘りの1回目。

『 フラクトオリゴ糖 』を選択するときの
注意点や1日の摂取量について考えました。

今回は、
『 腸内フローラ 』を健やかに保って『 ニキビ改善 』をはかる方法
の13回目。『酪酸』について深掘りして考える10回目です。

『 フラクトオリゴ糖 』について深掘りの2回目です。

『 フラクトオリゴ糖 』の8つの機能について考えます。

最近、偶然ですが『酪酸』について
YouTubeの動画を見る機会がありました。

『東大の微生物博士が教える コロナに殺されないたった1つの方法』
(東京大学名誉教授 小柳津広志 著)

についての動画です。

『 フラクトオリゴ糖 』を摂ることで、
『酪酸菌』が腸内で増え免疫力が上がるという内容です。

私は『酪酸菌』を摂る方法で、
『酪酸』の効果を実感できるか自身で試験してみました。

『酪酸菌』関連の医薬品というと『ミヤBM』(ミヤリサン製薬)。
亡くなった胃腸が弱い祖母が愛飲していたのが『ミヤリサン』
でしたから安心感もありました。

幼稚園から小学低学年の頃、
一時、私も飲んでいた(驚き!)こともありました。
(甘味のあるおいしい薬だったことを覚えています。)

正式な用量 1日3~6錠を3回に分割投与するとありました。

試しに1日1錠だけ内服してみました。

数日経って気がついたこと。

トイレに行く回数が減りました。

下痢もあまりしなくなりました。

体調も問題ありません。

消化器系でこんなに効果を感じる医薬品はこれまでありませんでした。

乳酸菌その他も、試していましたが効果は感じられませんでした。

『 酪酸菌 = 最強 』ということで、

『 「 酪酸菌 」 について深く考えていくことが非常に重要 』
という結論に至り、深掘りを行なっています。

今回も、小柳津先生がおすすめする
『 フラクトオリゴ糖 』について深掘りします。

フラクトオリゴ糖の8つの機能性について考えました。

(参考:https://www.meijifm.co.jp/products/material/oligo/meioligo/

1)お腹の調子を整える

腸内ビフィズス菌が増加し、
年齢、食事、体調やストレスなどにより変化しやすい
「腸内菌叢(きんそう)=腸内フローラ」のバランスを改善します。
ビフィズス菌などの善玉菌を優勢に保つことができます(プレバイオティクス効果)。

整腸機能があり「 便通・便性状(便秘や下痢)」を改善し、
お腹の調子を整える働きがあります。
さらに、腸内で発生する有害産物の生成抑制や腸内浄化作用を有します。

(感想)
個人的には下痢が減りました。
フラクトオリゴ糖を摂りすぎると下痢につながるのが悩ましいです。

2)ミネラルの吸収促進

ビフィズス菌が増殖すると短鎖脂肪酸が生成されるため、大腸内のpHが低下する。
その結果ミネラルの溶解性が高まり、粘膜細胞を通過しやすくなり、
細胞への吸収が促進される。
さらに、カルシウム(Ca)を運ぶタンパク質(CaBD9K)を増やすことにより、
血中への吸収が促進される。
カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)は血液に入って骨などの材料となる。

(感想)
フラクトオリゴ糖を摂ることが骨の強化につながるとは思いませんでした。
玄米推しの方が多いですが、
玄米に含まれるフィチン酸はミネラル排出に働くので注意するべきです。

 

3)虫歯の原因にならない

ミュータンス菌のえさになりにくく、不溶性グルカンをほとんど生成しないため、
虫歯の原因となりにくい「難う蝕性糖質」といえます。

(感想)
ガムやお菓子に含まれるアスパルテーム、キシリトールは極力避けています。
甘くないフラクトオリゴ糖入りのガムがあるといいですね。

4)免疫の改善

腸管免疫調節マーカー遺伝子の発現を亢進します。
腸内の免疫力が高まると報告されている。

(感想)
コロナ禍で体調不良の患者さんにフラクトオリゴ糖ではありませんが、
フラクトオリゴ糖と同様の効果が期待できるミヤリサン
を試していただいています。
継続されている患者さんが多いです。

5)低カロリー(難消化性)

ヒトの消化管では消化・吸収されずに大腸まで到達する。
エネルギーになりにくいのでカロリー摂取制限に役立つ。

(感想)
ダイエット効果があるようで体重はベストを維持できています。

6)血糖値を上げない

分解されずに大腸まで到達するため、摂取後も血糖値はほとんど上昇せず、
インスリン分泌への影響も認められない。

(感想)
体調は良好です。
診療後、空腹感が大きくなった感じがあります。
ご飯が美味しいです。

7)便臭の改善

便中腐敗物質の生成が抑制され、便臭が軽減されると報告されている。
便臭で困ることが少なくなると期待されている。

(感想)
肉を多く食べても気にならない感じです。

8)脂質代謝の改善

脂質代謝改善マーカー遺伝子の発現を亢進します。
血中コレステロール値が低下すると報告されている。
br> (感想)元々正常でしたからこれはわかりません。

機能的には本当に素晴らしい『 フラクトオリゴ糖 』。

問題は『摂取量』と『摂取方法』にあるようです。

これについては次回でさらに深掘りします。

今回の『酪酸菌』の10回目の深掘りはここまでです。

便秘などの『腸内環境』の異常でお悩みの『ニキビ』患者さんは多いです。

『 腸内フローラの健康を維持するためには、
外部から乳酸菌やビフィズス菌など生体にとって有用な菌を摂取する
ことも重要。

しかし、それ以上に

大腸内の腸内フローラに
未消化多糖類である食物繊維やオリゴ糖など重要な栄養分を供給して
嫌気発酵を行わせ

大腸粘膜上皮細胞の第一番目のエネルギー源である
「 酪酸 」を合成させる
ことが腸の機能を保つ上で最も重要である。

「 新型コロナの重症化 」、「 花粉症 」、「 うつ病 」は、
免疫系が起こす「 炎 症 」による病気。
「 ニキビ 」もその一つと考えられます。
免疫の暴走を抑える「 Tレグ細胞 」は
「酪酸菌」により増加し
「 炎 症 」を抑えて病気の改善につながります。
大腸に「酪酸菌」が増えると「NK活性が上昇」します。
「 NK活性の上昇 」は「ニキビ改善」につながります。
このことをよく理解した上で
腸内環境を整えましょう。
私の経験でも「酪酸菌」の摂取により
腸内環境が大幅に改善する結果が得られました。
私が摂取している「酪酸菌」の「宮入菌」は
「芽胞」の形で大腸まで届く優れもの。
便の形もよくなります。

東京大学名誉教授 小柳津広志 先生は 著書の中で、
「食物繊維をたくさんとって、大腸の酪酸菌を増やす食生活」
が大切と語られています。

1)毎日、ゴボウ、タマネギ、ニンニク、ネギを食べる。
2)ネットやドラッグストアでも購入できる「ミヤリサン」を内服する。

今日からでもできる大切な方法です。

また、小柳津先生が提唱する
「自然治癒力判定テスト」は有力な免疫の強さの判定方法。

様々な工夫を行うことで
免疫力アップを客観的な数字ではかることが可能です。

「フラクトオリゴ糖」をダイレクトに摂取することも効果があります。 
「フラクトオリゴ糖」を1日10〜30g摂れば
次の日に大腸の酪酸菌は5倍くらいに増えます。

また、「フラクトオリゴ糖」は
「ミネラルの吸収促進」「虫歯の原因にならない」
「低カロリー」「血糖値を上げない」「脂質代謝の改善」
などの優れた機能も備えています。

健康な生活が可能となり「ニキビ改善」につながります。 』

『ニキビ改善』はもちろん、
健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

[今回のポイント]は以下の通りです。

【今回の4決め!落ち穂拾い】
『 「 腸 活 」で「ニキビ改善」
~(60)腸内フローラを健やかに保って
「 ニキビ改善 」(13)~ 
「酪酸菌」が最重要です!! 深掘り その10 』

  • ・ 医師の『小林弘幸先生』の本
    『自律神経が整えば休まなくても絶好調』の最終章にある
    『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
    『腸を整える』という項目を発展させ、
    『 腸 活 』を独自に掘り下げています。
  • ・今回は『フラクトオリゴ糖』について深掘りの2回目です。
  • ・フラクトオリゴ糖の8つの機能性について考えました。
  • ・1)お腹の調子を整える
     2)ミネラルの吸収促進
     3)虫歯の原因にならない
     4)免疫の改善
     5)低カロリー(難消化性)
     6)血糖値を上げない
     7)便臭の改善
     8)脂質代謝の改善 があります。
  • ・ 2)ミネラルの吸収促進 3)虫歯の原因にならない
    5)低カロリー 6)血糖値を上げない 7)脂質代謝の改善
    などの優れた機能は知りませんでした。
  • ・『 腸内フローラの健康を維持するためには、
    外部から乳酸菌やビフィズス菌など生体にとって有用な菌を摂取する
    ことも重要。

    しかし、それ以上に

    大腸内の腸内フローラに
    未消化多糖類である食物繊維やオリゴ糖など重要な栄養分を供給して
    嫌気発酵を行わせ

    大腸粘膜上皮細胞の第一番目のエネルギー源である
    「 酪酸 」を合成させる

    ことが腸の機能を保つ上で最も重要である。
      「 新型コロナの重症化 」、「 花粉症 」、「 うつ病 」は、
    免疫系が起こす「 炎 症 」による病気。

    「 ニキビ 」もその一つと考えられます。

    免疫の暴走を抑える「 Tレグ細胞 」は
    「酪酸菌」により増加し
    「 炎 症 」を抑えて病気の改善につながります。
    大腸に「酪酸菌」が増えると「NK活性が上昇」します。
    「 NK活性の上昇 」は「ニキビ改善」につながります。
    このことをよく理解した上で
    腸内環境を整えましょう。

    私の経験でも「酪酸菌」の摂取により
    腸内環境が大幅に改善する結果が得られました。

    私が摂取している「酪酸菌」の「宮入菌」は
    「芽胞」の形で大腸まで届く優れもの。
    便の形もよくなります。

    東京大学名誉教授 小柳津広志 先生は 著書の中で、
    「食物繊維をたくさんとって、大腸の酪酸菌を増やす食生活」
    が大切と語られています。

    1)毎日、ゴボウ、タマネギ、ニンニク、ネギを食べる。
    2)ネットやドラッグストアでも購入できる「ミヤリサン」を内服する。

    今日からでもできる大切な方法です。

    また、小柳津先生が提唱する
    「自然治癒力判定テスト」は有力な免疫の強さの判定方法。

    様々な工夫を行うことで
    免疫力アップを客観的な数字ではかることが可能です。

    「フラクトオリゴ糖」をダイレクトに摂取することも効果があります。
      「フラクトオリゴ糖」を1日10〜30g摂れば
    次の日に大腸の酪酸菌は5倍くらいに増えます。

    また、「フラクトオリゴ糖」は
    「ミネラルの吸収促進」「虫歯の原因にならない」
    「低カロリー」「血糖値を上げない」「脂質代謝の改善」
    などの優れた機能も備えています。

    健康な生活が可能となり「ニキビ改善」につながります。 』
  • ・『ニキビ改善』はもちろん、
     健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「 落ち穂 その212 」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

中東の紛争は嫌な予感がしますね。
昔からある予言通りの展開なのでしょうか?

(この原稿を書いているのは10月9日です。
 まだ始まったばかりの段階です。)

当面は『バリー・マニロウ』さんの音楽でやり過ごそうと思っています。

なんとか無事に過ごせていることに『感謝』です。

次回も『腸活』特に『酪酸菌』について考えます。

それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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