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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2022年12月20日配信)

第220回 『 「 腸 活 」で「ニキビ改善」 ~(49)腸内フローラを健やかに保って「 ニキビ改善 」(3)~「酪酸菌」が最重要です!! 』

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

 

こんにちは。 とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

私は北海道の十勝地方、
帯広市郊外の音更町という人口4万3千人ほどの田舎町で生活しています。

師走となり、
少し寂しく感じたのが『大型のクリスマスツリー』の存在です。

近隣の商業施設では数年前まで
推定10mの『 青く光輝く 大型のクリスマスツリー 』
が11月頃から店外に設置されていました。

12月は仕事が夜遅くになることも多く
『 青く光輝く 大型のクリスマスツリー 』に励まされる形で
『もう一踏ん張りだな』とツリーを眺めながら帰宅していました。

しかし、商業施設の経営主体が変わり、
そのツリーが飾られることはなくなりました。

一方、時々利用させていただいている宿泊施設のロビーでは
『大型のクリスマスツリー』が新たに飾られていました。

多分、それまでもあったのかもしれませんが
とっても立派なものです。

『大型のクリスマスツリー』ロス(笑)
の私はずいぶんと励まされました。

なくても困らないものの
『あると嬉しい』ものって結構ありますよね。

このメルマガは
ニキビ治療に『あると嬉しい』存在を目指しています。

一生懸命『ニキビ治療』に取り組んでいても
一進一退で結果が出ない時があります。
次々問題が発生してつらい時もあります。

私の仕事は
『ニキビに悩む世界』にやむを得ずお住まいの読者が
『ニキビ無しの世界』にお住まいになれるように
橋渡しする役目。

『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 32年の皮膚科外来診療で得られた経験をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿など
 「1日1日を大切に生きる」そして「ニキビ改善」につながる
  重要な「情報」を数多く「継続」して提供。
 「ニキビ無しの別世界」への道が開ける「あると嬉しい」定期便 』

になれば幸いです。
ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せています。 (思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、 ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を32年やってきた中で非常に重要と思い標語にしたものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

(バックナンバーは
 https://www.tokachi-media.com/content/column をご覧下さい。)

第165回からは、
医師の『小林弘幸先生』の本
『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(KKベストセラーズ)
の最終章にある『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
『腸を整える』という項目を発展させ、
『 腸 活 』について独自に掘り下げ、
『ニキビ改善』につなげる方法を考えています。

『 腸 活 』とは、腸内にいる細菌の『善玉菌』を強化し、
正常な腸内環境を保って健康な体を手にいれることです。

『 腸 活 』が上手く行くと、
便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんの
『ニキビ改善』につながります。

前回は、
『 腸内フローラ 』を健やかに保って『 ニキビ改善 』をはかる方法
の2回目について考え、腸内フローラの健康を維持するためには
『 酪酸 』が最重要であることを考えました。

      

今回は、
『 腸内フローラ 』を健やかに保って『 ニキビ改善 』をはかる方法
の3回目について考え、
『酪酸』を摂ることで起きた自身の変化について考えます。
『腸に悪い14の習慣 「これ」をやめれば腸が若返る』
 松生恒夫(まついけつねお)著 PHP新書

という本を最近読みました。

4万件以上の大腸内視鏡検査を行ってきた消化器内科の先生が
お書きになられた本です。

14の腸に悪い習慣などがわかりやすく取り上げられていて、
実体験に基づく優れた内容が満載です。
これはぜひご紹介したいと考えました。

『腸内フローラ(腸内細菌叢)』とは、
腸内に生息する細菌の集団のことです。

この『腸内フローラ』の菌の数は膨大です。
なんと便1グラム当たり1千億個、
ヒトの消化管全体で百兆個の菌が生息している
ことが判明しています。

健康な成人では、
一定の『腸内フローラ』構成を 安定的に維持していて、
『正常腸内フローラ』とも呼ばれています。

前回の内容をまとめると以下の通りです。

『      腸内フローラの健康を維持するためには、
  外部から乳酸菌やビフィズス菌など生体にとって有用な菌を摂取する
          ことも重要。

         しかし、それ以上に

         大腸内の腸内フローラに
  未消化多糖類である食物繊維やオリゴ糖など重要な栄養分を供給して
           嫌気発酵を行わせ

     大腸粘膜上皮細胞の第一番目のエネルギー源である
       「 酪酸 」を合成させる

      ことが腸の機能を保つ上で最も重要である。 

               このことをよく理解した上で
         腸内環境を整えましょう。
  健康な生活が可能となり「ニキビ改善」につながります。  』

最近、偶然ですが『酪酸』について
YouTubeの動画を見る機会がありました。

『東大の微生物博士が教える コロナに殺されないたった1つの方法』
(東京大学名誉教授 小柳津広志 著)

についての動画です。

『フラクトオリゴ糖』を摂ることで、
『酪酸菌』が腸内で増え免疫力が上がるという内容です。

私は『酪酸菌』を摂る方法で、
『酪酸』の効果を実感できるか自身で試験してみました。

『酪酸菌』関連の医薬品というと『ミヤBM』(ミヤリサン製薬)です。

亡くなった胃腸が弱い祖母が愛飲していたのが『ミヤリサン』
でしたから安心感もありました。

幼稚園から小学低学年の頃、
一時、私も飲んでいた(驚き!)こともありました。
(甘味のあるおいしい薬だったことを覚えています。)

正式な用量 1日3~6錠を3回に分割投与するとありました。

試しに1日1錠だけ内服してみました。

数日経って気がついたこと。

トイレに行く回数が減りました。

下痢もあまりしなくなりました。

体調も問題ありません。

消化器系でこんなに効果を感じる医薬品はこれまでありませんでした。

乳酸菌その他も、試していましたが効果は感じられませんでした。

『 酪酸菌 = 最強 』ということで、

『 「 酪酸菌 」 について深く考えていくことが非常に重要 』
という結論に至りました。

資料を揃える必要があり

前出の

1)
『東大の微生物博士が教える コロナに殺されないたった1つの方法』
         (東京大学名誉教授 小柳津広志 著)
に加えて、

2)
『酪酸菌を増やせば健康・長寿になれる』
         (京都府立医大教授 内藤裕二 著)

を購入しました。

今後、しばらくは『酪酸菌』について考えて行きます。

便秘などの『腸内環境』の異常でお悩みの『ニキビ』患者さんは多いです。
『腸内環境』の改善に努めることで
『ニキビ改善』につながる患者さんも多いです。

『      腸内フローラの健康を維持するためには、
  外部から乳酸菌やビフィズス菌など生体にとって有用な菌を摂取する
          ことも重要。

         しかし、それ以上に

         大腸内の腸内フローラに
  未消化多糖類である食物繊維やオリゴ糖など重要な栄養分を供給して
           嫌気発酵を行わせ

     大腸粘膜上皮細胞の第一番目のエネルギー源である
       「 酪酸 」を合成させる

      ことが腸の機能を保つ上で最も重要である。 

      

        このことをよく理解した上で
         腸内環境を整えましょう。

      私の経験でも「酪酸菌」の摂取により
   腸内環境が大幅に改善する結果が得られました。

   健康な生活が可能となり「ニキビ改善」につながります。    』

『ニキビ改善』はもちろん、
健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

[今回のポイント]は以下の通りです。

【今回の4決め!落ち穂拾い】

『     「 腸 活 」で「ニキビ改善」
~(49)腸内フローラを健やかに保って
「 ニキビ改善 」(3)~
「酪酸菌」が最重要です             』

  • ・ 医師の『小林弘幸先生』の本
      『自律神経が整えば休まなくても絶好調』の最終章にある
      『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
      『腸を整える』という項目を発展させ、
      『 腸 活 』を独自に掘り下げています。
  • ・ 『腸内フローラ(腸内細菌叢)』とは、
       腸内に生息する細菌の集団のことです。
  • ・ 『腸内フローラ』の菌の数は膨大で、
       便1グラム当たり1千億個。
       ヒトの消化管全体で百兆個の菌が生息している。
  • ・ 健康な成人では、
      一定の『腸内フローラ』構成を 安定的に維持し、
      『正常腸内フローラ』とも呼ばれる。
  • ・ 『 腸内フローラの健康を維持するためには、
      外部から乳酸菌やビフィズス菌など生体にとって有用な菌を摂取する
               ことも重要。

             しかし、それ以上に

             大腸内の腸内フローラに
      未消化多糖類である食物繊維やオリゴ糖など重要な栄養分を供給して
               嫌気発酵を行わせ

         大腸粘膜上皮細胞の第一番目のエネルギー源である
           「 酪酸 」を合成させる

          ことが腸の機能を保つ上で最も重要である。 

                   このことをよく理解した上で
             腸内環境を整えましょう。

          私の経験でも「酪酸菌」の摂取により
        腸内環境が大幅に改善する結果が得られました。

       健康な生活が可能となり「ニキビ改善」につながります。    』
  • ・『ニキビ改善』はもちろん、
    健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「 落ち穂 その203 」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

私は、ほとんど院内と自宅の往復で終わってしまう生活を送っています。
外で買い物もほとんどしません。

でも数少ない買い物の機会の中で、面白い経験を立て続けにしました。

最近、電化製品の買い替えで大型電器店に行きました。

ふらふら店内を歩いていると
店員さんがニコニコしながら近づいてきました。

この人なら大丈夫そうだと相談したところ
2分で商談成立。

書類記入の段階になり、
私は書類の記入を終えました。

店員さんが記入欄をさらに埋めていく形になり
おもむろに胸ポケットから『ボールペン』を取り出し
記入し始めました。

私は驚きのあまり『目が点』になりました。

なんとそのボールペンは
三菱鉛筆の『ピュアモルト3機能ペン ナチュラル』
で私が10年来愛用しているものでした。

聞くと娘さんから誕生日プレゼントでもらったものとか。
『インクがすぐなくなるけれど書きやすいんですよね』
と店員さん。

千円くらいのものですが、
そうそうどこでも売っているものではありません。
全く同じものを使っている人は初めてみました。

そして、さらにもう一つ。

今後、重要になる書籍の購入の際のことです。

1)『東大の微生物博士が教える コロナに殺されないたった1つの方法』
    (東京大学名誉教授 小柳津広志 著)
2)『酪酸菌を増やせば健康・長寿になれる』
  (京都府立医大教授 内藤裕二 著)

の購入を思い立ったのは、
用事で札幌に来ていた時のことです。

帰りの時間まで40分しかありませんでした。

札幌駅近くの大型書店Aに行くと
1はありましたが、2は取り寄せと判明しました。
(Aですぐ本が入手できることは過去の経験からあまりありませんでした。
 予想通りです。)

ネット書店の選択もありましたが、
早く購入したくて、いそいで大型書店Bに向かいました。

帰りの時間まであと28分。

店内が空いていたのを確認して、
店員さんに検索と在庫確認をお願いしました。

店員さんは驚異的なスピードで2冊とも発見。

中身を確認しないで私は2冊分のお金を支払い、
領収書をいただきました。

何気に領収書の店員さんのサインを見ると
そこには 『 大 石 』(驚異!!)
の文字を確認することができました。

時計を見ると時間は残り18分。

私は心の中で
『 神様ありがとうございます 』と感謝しました。

今年もあとわずかとなりました。

来年もよろしくお願いいたします。

次回からは『腸活』特に『酪酸菌』について考えます。
それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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