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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2021年3月20日配信)

第199回 『「 腸 活 」で「ニキビ改善」〜(31)腸内環境を改善するひと工夫〜 腸に良い習慣 「 マグネシウム リッチ 」を取り入れて 「 ニキビ改善 」 』

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

 

こんにちは。
とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

年末に思い切って買い替えたもの。
それはテレビです。

有機ELテレビの値段が下がってきたので思い切って購入しました。

一番驚いたのが画面の美しさです。
くっきりはっきり色彩の美しさが映える感じで素晴らしいです。

でも個人的に収穫だったのが
『YouTube』の動画をリモコンのボタン一つで
気軽に見ることができるようになったことです。

それまでは動画をPCで時々見る程度で
『動画の時代』にはキャッチアップできていませんでした。

最近は『動画』を主に見るようになり、
地上波はあまり見なくなりました。
時代の流れに乗って私自身も驚くほどの『変化』です。

『変化』の波は至るところにあらわれています。

私はなんでも最新のものを追求することはできません。
オーソドックスに基本を守り『変化』を取り入れていければ良い
と考えています。

昨年来、世の中は『マスク必須の世界』となりました。

『今までの通常の世界』と『マスク必須の世界』は『別世界』。
不安で不確実な世界に突入しました。

人は『変化』に対応する必要があります。

私の仕事は
『ニキビに悩む世界』にやむを得ずお住まいの読者が
『ニキビ無しの世界』にお住まいになれるように
橋渡しする役目。
『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 30年の皮膚科外来診療で得られた経験をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿など
 「ニキビ改善」を意識できる「情報」を数多く提供。
 「ニキビ改善」につながる「変化」をお伝えし
 「ニキビ無しの別世界」への道が開ける定期便   』

になれば幸いです。
ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せて
います。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、 ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を30年やってきた中で非常に重要と思い標語にしたものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

(バックナンバーは
 https://www.tokachi-media.com/content/column をご覧下さい。)

第165回からは、
医師の『小林弘幸先生』の本
『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(KKベストセラーズ)
の最終章にある『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
『腸を整える』という項目を発展させ、
『 腸 活 』について独自に掘り下げ、
『ニキビ改善』につなげる方法を考えています。

『 腸 活 』とは、腸内にいる細菌の『善玉菌』を強化し、
正常な腸内環境を保って健康な体を手にいれることです。

『 腸 活 』が上手く行くと、
便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんの
『ニキビ改善』につながります。

前回までは、
『腸に悪い食べ方』や『腸に悪い暮らし方』について考えてきました。

今回からは、最新の研究からわかってきた
『 積極的に取り入れたい 腸によい 6つの習慣 』
について考えたいと思います。

今回は、
『 腸に良い習慣 「 マグネシウム リッチ 」』を取り入れて
『便秘改善』をはかり『ニキビ改善』につなげる方法を考えます。
       『腸に悪い14の習慣 「これ」をやめれば腸が若返る』
 松生恒夫(まついけつねお)著 PHP新書
という本を最近読みました。

4万件以上の大腸内視鏡検査を行ってきた消化器内科の先生が
お書きになられた本です。

14の腸に悪い習慣などがわかりやすく取り上げられていて、
実体験に基づく優れた内容が満載です。
これはぜひご紹介したいと考えました。

『マグネシウム』という栄養素(ミネラルの一種)が、
腸の健康に影響をもたらすことが、
さまざまな研究からわかってきました。

『マグネシウム』は、
イ)腸管の働きをよくする作用
ロ)体温や血圧を調節する
ハ)筋肉の緊張をゆるめる
ニ)細胞のエネルギー蓄積・消費を助ける
など、生命活動を維持する酵素として、
300以上もの働きを担っているそうです。

明治初期から、医療現場で
『酸化マグネシウム』として胃薬(制酸剤)
として利用されていた『マグネシウム』。

『マグネシウム』は、大腸に水分が吸収されるのを防ぎます。
腸の水分は普段より多くなり便はやわらかくなります。

そのため『酸化マグネシウム』は
下剤(軟便剤)として利用されます。

『マグネシウム』が豊富な食材は、
 ひじき、昆布、焼きのり、わかめ、落花生、玄米、大麦、納豆、
 牡蠣、カツオ、ほうれん草、干し柿、さつまいも
などがあります。

現在では食生活が偏り、『マグネシウム』摂取量は不足しています。

骨粗鬆症の予防のためにカルシウムを摂取しても、
『マグネシウム』が不足してしまうと、
カルシウムは筋肉の中に取り込まれず、
筋肉の収縮がうまくいきません。

カルシウムと『マグネシウム』のバランスをうまく保っていくことが、
骨にとって重要です。

甘いものの食べ過ぎ、運動などによる発汗、ストレスで
消費されやすい『マグネシウム』。
腸の健康だけでなく、全身の健康のためにも意識して摂るべきです。

厚生労働省が推奨する1日のマグネシウム摂取量320mgに対して
日本人(30〜40歳男性)の平均1日摂取量は250mgと
慢性的に不足しています。

松生先生は、最低でも500mgの摂取をすすめておられます。

最新の研究によると、メタボリックシンドロームは
食生活の欧米化と、
それによる『マグネシウム』の摂取量の減少によりもたらされる
可能性が指摘されています。

『マグネシウム』摂取量の減少が、
インスリン抵抗性の増大やメタボリックシンドローム、糖尿病
の発症の一要因となっていると考えられます。

日本人の『マグネシウム』摂取量の減少の原因として、
大麦、雑穀などの穀物消費量が減少したことが一因である
といわれています。

米などの精製加工が進んだことも関係しているそうです。
( 食品100gあたり『マグネシウム』含有量 :
  玄米110mg、発芽米53mg、精白米18mg )

また、過剰な脂肪食によって『マグネシウム』不足が助長されます。

2012年2月の厚生労働省研究班の報告によれば、
『マグネシウム』を多く摂取する男性は
大腸がんのリスクが有意に低いとされています。
(女性では認められませんでした。)

ニキビ患者さんと『マグネシウム』について、
直接結びつけるデータは少ないようです。

アメリカ版ウィメンズヘルス 2020/01/23
の『筋肉だけでなく肌にもマグネシウムが必要な理由』
というコスメ関連記事
https://www.womenshealthmag.com/jp/beauty/a30600642/glow-recipe-banana-souffle-moisture-cream-20200123/
の中で、皮膚科専門医のマーニー・ナスバウム医学博士が、

イ)マグネシウムは赤みを抑えてニキビや酒さを目立たなくしてくれます。
ロ)全体的に肌が明るくなることもあります。
ハ)マグネシウムはホルモンバランスを安定させ、
  コルチゾールを減らし、細胞機能を改善します。
  その結果、肌の炎症と赤みが緩和するのです。
と局所的なマグネシウム外用の効果をコメントされています。

診察していたニキビ患者さんの中には、
朝から晩まで三食洋食派で難治だった方がいらっしゃいました。

海藻や苦手な納豆を克服して
『マグネシウム リッチ』な和食派に転向。
すぐに結果は出ませんでしたが、
3ヶ月後には便秘が軽減されニキビも改善していました。

これは『マグネシウム』の効果があったのかもしれません。

『マグネシウム』の摂取により腸管の働きはよくなります。
便秘は軽減され『ニキビ改善』につながります。
『  「便秘』でお悩みの「ニキビ患者さん」は  
   腸に良い習慣 「 マグネシウム リッチ 」
  を取り入れて「ニキビ改善」をはかりましょう。

       「マグネシウム」は、
    イ)腸管の働きをよくする作用
    ロ)体温や血圧を調節する
    ハ)筋肉の緊張をゆるめる
    ニ)細胞のエネルギー蓄積・消費を助ける
    など、生命活動を維持する酵素として、
    300以上もの働きを担っています。
     『マグネシウム』が豊富な食材は、
 ひじき、昆布、焼きのり、わかめ、落花生、玄米、
 大麦、納豆、牡蠣、カツオ、ほうれん草、干し柿、
        さつまいも など。

     海藻や苦手な納豆を克服して
  『マグネシウム リッチ』な和食派に転向。
    便秘が軽減されニキビが改善した例も。

   腸に良い習慣 「 マグネシウム リッチ 」
  を取り入れて「ニキビ改善」をはかりましょう。  』
『ニキビ改善』はもちろん、
健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

[今回のポイント]は以下の通りです。

【今回の4決め!落ち穂拾い】
『   腸に良い習慣 「 マグネシウム リッチ 」
を取り入れて 「 ニキビ改善 」     』

  • ■  医師の『小林弘幸先生』の本
     『自律神経が整えば休まなくても絶好調』の最終章にある
     『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
     『腸を整える』という項目を発展させ、
     『 腸 活 』を独自に掘り下げています。
  • ■  今回は『 腸に良い習慣 「 マグネシウム リッチ 」 』   を取り入れて『便秘改善』をはかり
      『ニキビ改善』につなげる方法を考えました。
  • ■  『マグネシウム』という栄養素(ミネラルの一種)が、
      腸の健康に影響をもたらすことが、
      さまざまな研究からわかってきました。
  • ■  厚生労働省が推奨する1日のマグネシウム摂取量320mgに対して
      日本人(30〜40歳男性)の平均1日摂取量は250mg
      と慢性的に不足しています。
  • ■  『  「便秘』でお悩みの「ニキビ患者さん」は 
         腸に良い習慣 「 マグネシウム リッチ 」
       を取り入れて「ニキビ改善」をはかりましょう。
           「マグネシウム」は、
        イ)腸管の働きをよくする作用
        ロ)体温や血圧を調節する
        ハ)筋肉の緊張をゆるめる
        ニ)細胞のエネルギー蓄積・消費を助ける
        など、生命活動を維持する酵素として、
        300以上もの働きを担っています。
         『マグネシウム』が豊富な食材は、
     ひじき、昆布、焼きのり、わかめ、落花生、玄米、
     大麦、納豆、牡蠣、カツオ、ほうれん草、干し柿、
            さつまいも など。
         海藻や苦手な納豆を克服して
      『マグネシウム リッチ』な和食派に転向。
        便秘が軽減されニキビが改善した例も。
       腸に良い習慣 「 マグネシウム リッチ 」
       を取り入れて「ニキビ改善」をはかりましょう。 』
  • ■『ニキビ改善』はもちろん、
     健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「落ち穂 その182」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

『YouTube』の動画をリモコンのボタン一つで
気軽に見ることができるようになった私。

最初は、都市伝説系(笑)のものばかり見ていました。
でも時間の無駄と思えるものも多くてセーブしています。

オススメは実用的な本要約系のものです。
ビジネス本の要点を簡単に何度も教えてもらえるのは素晴らしいです。

すごい時代になったものです。
生きてて良かったと思う今日この頃です。

次回も、
『 腸内環境を改善するひと工夫 』
について考えます。
それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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