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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2022年9月20日配信)

第217回 『「 腸 活 」で「ニキビ改善」 〜(47)オリーブオイルで腸の運動を促して「 ニキビ改善 」(2)〜 』

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

 

こんにちは。 とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

最近、頭に時々浮かぶ言葉があります。

『宇宙のパワー』という言葉です。
(宗教その他とは一切関係ないお話ですからご安心ください。
 かなり長いお話となりますがご容赦ください。)

『 富士地震火山研究所 by えいしゅう博士 』
というYouTubeチャンネルがあります。

このチャンネルは、
火山博士が『自然』の魅力をわかりやすく発信。
視聴者に火山や地震など壮大な自然を知ってもらうことで、
生活に役立ったり、
人間関係によるストレス解消などを目的として
運営されているそうです。

軽妙な語り口がユニークで
地球の持つパワーの偉大さを知ると
普段の悩み事などが小さく思え
ちょっとしたストレス解消になります。

その中で笑わせてくれるのが質問コーナーの選択肢です。

例えば

富士山の歴史的噴火で一番マグマが出た噴火は?

①宝永噴火 ②永享噴火 ③貞観噴火
④謎の組織の全員が力を合わせた組織的噴火
⑤宇宙のパワー

( 正解 は ③貞観噴火 )

お茶目な当て馬の選択肢が2つ ありますが
必ずあるのが 『宇宙のパワー』(笑) なのです。

『宇宙のパワー』の例として、最近知ったのが、
ハンガリーの大学の科学者である
ジャマール・シュライア教授の学説です。

『 太陽系が、
  銀河系の最もエネルギーの高い位置にある銀河の中心(コア)に
  可能な限り近い位置に近づいている。

  この領域は、太陽を囲む最もエネルギーの高い領域である。

  この密な領域は、
  太陽の磁場と太陽系のすべての惑星の磁場を変えている。

  太陽系の惑星の観測によれば、
  気候変動の影響を受けている惑星は、太陽系で地球だけではない。
  太陽系全体で変化が起きている。

  太陽の磁場の強さの増加は、
  太陽系内で起こっている劇的な変化の最も明白な証拠の 1つだ  』

という学説です。

ここ10年から15年くらいの間に、
太陽系の惑星では、以下のようなことが観測され続けているそうです。

『 21世紀に入ってからの太陽系の惑星の大きな変化 』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・1901年から観測が続いている
 太陽磁場が最近の数年間で230パーセントも増加。
・水星に、突然強力な「磁場」が出現した。
・金星では、過去 40年間で、オーロラの明るさが 2500パーセント増加。
・木星では、過去 10年間で、プラズマ雲の明るさが急激に増加。
・土星では、過去 30年の間に赤道の流れの速度が大幅に低下。
 これにより土星の赤道からの X線放射の増加が観測される。
・天王星では、雲の活動が急激に増加し、明るさの急激な増加が認められた。
・海王星では、大気の明るさが 40%増加した。
・冥王星は、気圧が 300%も上昇した。
・月ではその周囲に厚さ 6000キロメートルのナトリウム層が形成されており、
 つまり「月の環境に大気が作られる前兆」である可能性がある。
・太陽系の端の発光プラズマが 1000パーセントの増加を示している。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━

簡単にいうと

『 「宇宙のパワー」は想像を絶する巨大なものである。

  21世紀に入ったくらいから、
  太陽系のすべての惑星では銀河系の「宇宙のパワー」による
  「過剰なエネルギーの露出や兆候」が起きている。

  それは地球でも起きており
  その影響で「気候変動が顕著になってきているだけ」で
  人間の努力は限定的であると考えられる  』

いう訳なのです。

私はこれを知り、大きな無力感に襲われました。

でも同時に

『 こりゃ非常にまずい(大汗)。
  冷静に考えると今普通にご飯を食べて生活していることは
  奇跡以外の何者でもない。
  この調子ならいつ破綻してもおかしくない。
  日々感謝して残りの人生を後悔しないよう
  「1日1日を大切に生きる」しかない!!! 』

と考えるに至りました。

日々生活していると、
人生は限りあるものだということを忘れて
今の普通の生活を死ぬまで送ることができる
と錯覚してしまいます。

歴史を振り返っても例外はありません。
永く安泰な時代は続かないのです。

『1日1日を大切に生きる』
ことは人生を充実して歩むためにとても重要なことです。

『1日1日を大切に生きる』
ことを心がけていれば色々なことに注意を払うことができる
ようになります。
意外な発見が生まれ大きな収穫につながることも多いです。
一生懸命『ニキビ治療』に取り組んでいても
一進一退で結果が出ない時があります。
次々問題が発生してつらい時もあります。
私の仕事は
『ニキビに悩む世界』にやむを得ずお住まいの読者が
『ニキビ無しの世界』にお住まいになれるように
橋渡しする役目。
『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 32年の皮膚科外来診療で得られた経験をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿など
 「1日1日を大切に生きる」そして「ニキビ改善」につながる
  重要な「情報」を数多く提供。
 「ニキビ改善」という「幸運」を手に入れ
 「ニキビ無しの別世界」への道が開ける定期便   』

になれば幸いです。
ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せて います。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、 ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を32年やってきた中で非常に重要と思い標語に
したものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

(バックナンバーは
 https://www.tokachi-media.com/content/column をご覧下さい。)

第165回からは、
医師の『小林弘幸先生』の本
『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(KKベストセラーズ)
の最終章にある『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
『腸を整える』という項目を発展させ、
『 腸 活 』について独自に掘り下げ、
『ニキビ改善』につなげる方法を考えています。

『 腸 活 』とは、腸内にいる細菌の『善玉菌』を強化し、
正常な腸内環境を保って健康な体を手にいれることです。

『 腸 活 』が上手く行くと、
便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんの
『ニキビ改善』につながります。

第209回からは、
『 腸に良い油、悪い油を理解して「 ニキビ改善 」 』と題して
私たちが日常何気なく摂っている『油』について考えています。
前回は、
『 オリーブオイル 』を摂取して『 ニキビ改善 』をはかる方法
の1回目について考えました。 

今回は、
『 オリーブオイル 』を摂取して『 ニキビ改善 』をはかる方法
の2回目について考えます。
『腸に悪い14の習慣 「これ」をやめれば腸が若返る』
 松生恒夫(まついけつねお)著 PHP新書

という本を最近読みました。

4万件以上の大腸内視鏡検査を行ってきた消化器内科の先生が
お書きになられた本です。

14の腸に悪い習慣などがわかりやすく取り上げられていて、
実体験に基づく優れた内容が満載です。
これはぜひご紹介したいと考えました。

前回は、
スーパーで気軽に買えて消化管を積極的に動かす油として、
『オリーブオイル』を取り上げました。

『オリーブオイル』ように消化管に効く食材を、
松生先生は『消化管作動性物質』と名付けています。

『オリーブオイル』の排便促進効果(消化管運動促進効果)について
アメリカの生化学者マイケル・フィールドは検証を行い

『 短時間(三十分)のうちに、
  比較的多め(大さじ一から二杯)のオリーブオイルを摂ると、
  それが小腸まで届いて腸が刺激されてスムーズな排便が促される 』

という結果を得ました。

便秘でお悩みの『ニキビ患者さん』は多いです。

『 下剤などに頼ることなく
  短時間(三十分)のうちに、
  比較的多め(大さじ一から二杯)の「オリーブオイル」を摂りましょう。
  便秘などの排便異常、残便感、お腹が張りやすいなどの症状が
  緩和され「ニキビ改善」につながります。』

というのが、前回の結論です。

それとは別に、松生先生は、
オリーブオイルの効果を調べるために調査を行い、
その効果を検証しました。

下剤服用中の慢性便秘症の患者さんに、
食事療法として、

エキストラバージン・オリーブオイル
大さじ二杯(30ミリリットル)
を毎朝食時に二週間摂取

してもらったそうです。

その結果、
大腸メラノーシス(大腸黒皮症)を伴う
慢性便秘症の患者さん40例では、

下剤からの離脱こそできなかったものの、
全例で下剤服用量が減量しました。

さらに大腸メラノーシスを伴わない患者さん24例では、

下剤からの離脱1例、
下剤服用量の減量22例が認められました。

このように

『 エキストラバージン・オリーブオイルを摂取した
  64例中63例で下剤の減量や離脱が認められた 』

そうです。

また、
『 特に硬便であった患者さんのケースでは、
  普通の硬さにまで改善された 』

との報告が得られました。

オリーブオイルは脂質であるため、
『 摂りすぎは大腸がんのリスクを高めるのでは? 』
という疑問が生じます。

同じ脂質でも、大腸がんに悪い影響を及ぼすものと、
そうでないものがあります。

一般に油は酸化しやすいものですが、

『 エキストラバージン・オリーブオイルには、
  ポリフェノール、葉緑素、ビタミンE、オレイン酸などの
  抗酸化物質が豊富に含有されているため、酸化しにくい 』

のです。

こうした特性が『 がんの予防に有効に働く 』 ことを示唆します。

動物実験では、

『 エキストラバージン・オリーブオイルに含まれるポリフェノールの一種が、
  大腸がんの発症に関与するとされている
  一次胆汁酸から二次胆汁酸が産生されるときに作られる活性酸素
  に対して有効に作用する 』

のではないかということが指摘されています。

ほかにも、

『 他の油をオリーブオイルに置き換えた場合、
  オレイン酸によるLDLコレステール(悪玉コレステロール)値
  を低下させる作用や、
  HDLコレステロール(善玉コレステロール)値を維持または上昇させる作用
  などがあり、
  動脈硬化にも効果がある 』

とされています。

アメリカでは、日本の厚生労働省にあたる

『 米国食品医薬品局(FDA)が、
  毎日スプーン二杯のオリーブオイルを摂ることを勧めている 』

そうです。

『 オリーブオイルをドレッシングなどで直接口に入れる場合には、
  フレッシュなエキストラバージン・オリーブオイルがおすすめ 』

と松生先生。

オリーブオイルには、
熱処理など精製処理の加えられていない『バージン・オリーブオイル』と、
精製処理した『精製オリーブオイル』があります。

『 「エキストラバージン・オリーブオイル」は、
  「バージン・オリーブオイル」のうち、最も品質の高いもの 』

です。

『エキストラバージン・オリーブオイル』は、
オリーブの実を採取して搾った油です。

『 実際、 搾りたてのオリーブオイルをとると
  ジュースのようなおいしさに感嘆するほどなのです 』
と松生先生は熱く語っておられます。

実は私もオリーブオイルには、少しこだわりがあります。

『エキストラバージン・オリーブオイル』は
専門のオリーブオイルソムリエさんのもとで試飲させていただき
価格も適当と思われた南アフリカ産のものを5年以上摂っています。

スーパーで一般に販売されている
『エキストラバージン・オリーブオイル』
との差があまりに大きいので驚くほどです。

『エキストラバージン・オリーブオイル』選びは慎重に行いましょう。
便秘でお悩みの『ニキビ患者さん』は多く、
下剤を常用されている方も多いです。

『 下剤などに頼ることなく
  短時間(三十分)のうちに、
  比較的多め(大さじ一から二杯)の「オリーブオイル」を摂りましょう。
  便秘などの排便異常、残便感、お腹が張りやすいなどの症状が
  緩和され「ニキビ改善」につながります。

 「オリーブオイル」は酸化しにくい、
  がん予防など様々なメリットを持つ
 「エキストラバージン・オリーブオイル」がおすすめです。』

『ニキビ改善』はもちろん、
健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。
[今回のポイント]は以下の通りです。

【今回の4決め!落ち穂拾い】
『       「 腸 活 」で「ニキビ改善」
〜(47)腸に良い油、悪い油を理解して「 ニキビ改善 」〜
オリーブオイルで腸の運動を促して「 ニキビ改善 」(2)  』

  • ・ 医師の『小林弘幸先生』の本
      『自律神経が整えば休まなくても絶好調』の最終章にある
      『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
      『腸を整える』という項目を発展させ、
      『 腸 活 』を独自に掘り下げています。
  • ・ スーパーで気軽に買えて消化管を積極的に動かす油
       として、『オリーブオイル』があげられます。
  • ・ このように消化管に効く食材を、松生先生は
      『消化管作動性物質』と名付けています。
  • ・ 松生先生は、
       オリーブオイルの効果を調べるため
       下剤服用中の慢性便秘症の患者さんに、
       食事療法として、
       エキストラバージン・オリーブオイル
       大さじ二杯(30ミリリットル)
       を毎朝食時に二週間摂取する調査を施行しました。
  • ・ エキストラバージン・オリーブオイルを摂取した
       64例中63例で下剤の減量や離脱を確認。
       特に硬便であった患者さんのケースでは、
       普通の硬さにまで改善されました。
  • ・『 下剤などに頼ることなく
       短時間(三十分)のうちに、
       比較的多め(大さじ一から二杯)の「オリーブオイル」を摂りましょう。
       便秘などの排便異常、残便感、お腹が張りやすいなどの症状が
       緩和され「ニキビ改善」につながります。
      「オリーブオイル」は酸化しにくい、
       がん予防など様々なメリットを持つ
      「エキストラバージン・オリーブオイル」がおすすめです。 』
  • ・『ニキビ改善』はもちろん、
      健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「 落ち穂 その200 」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

『宇宙のパワー』は偉大ですね。
私は前述の話を聞いてしばらく無力感に苛まれていました。

今はご飯もおいしいですし、
日々の診療ができることに本当に感謝しています。

こんな予想があるそうです。

 『 2022年9月23日に「太陽嵐」が地球を直撃すると予測される。
   この「太陽嵐」は、単なる普通の太陽嵐ではなく、
   1859年の8月29日から起きた、
   これまで観測された中で最も巨大なコロナ質量放出が地球に直撃した
   事象である「キャリントンの嵐」の再現になる可能性がある。」

このメルマガの発行が9月20日ですからもう間もなくのことです。

通信や電力で大きな影響がある可能性があります。
気になる方は、
ネットで対策が色々出ていますからできる範囲で行うと良いと思います。

『宇宙のパワー』が良い方に働いてくれるのを願っています。

次回も『腸活』について考えます。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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