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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2020年9月20日配信)

第193回『「 腸 活 」で「ニキビ改善」~(25)腸内環境を改善するひと工夫~「 食物繊維を摂るために毎食玄米ご飯 」はやめて便秘改善   

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

 

こんにちは。
とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

『マスク必須の世界』となった今年。

当科で行った最大の工事が『建物のペンキ塗り替え』でした。

12年ぶりに馴染みの業者さんにお願いしました。

馴染みの業者さんは『昭和の職人集団』です。
高所での危険を伴う仕事なので、
時に『気合』が入った怒号が飛び交うこともあります。

その『気合』あふれる仕事ぶりは
当科の女性職員が驚くこともしばしば。

でも工事が終了して『気合』が再注入され、
きれいになった建物を見ると
本当にやってよかったなと思いました。

またこれから10年頑張ろうと思いました。

『気合』は最近忘れられがちな言葉です。

『気合』が足りないと

あと少しのところで結果が出なかったりします。

『ニキビ治療』も同じです。

ちょっと『気合』を入れると
『改善しないニキビ』の病勢が変化し
ニキビが改善することも少なくありません。

『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 30年の皮膚科外来診療で得られた経験をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿など
 「ニキビ改善」を意識できる「情報」を
 「気合」を入れて数多く提供。

 

  その「気合」の入った「情報」が
 「改善しないニキビ」の病勢を変化させて
 「ニキビ改善」への道が開ける定期便  』

になれば幸いです。

ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せて
います。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、 ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を29年やってきた中で非常に重要と思い標語に
したものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

(バックナンバーは
 https://www.tokachi-media.com/content/column をご覧下さい。)

第165回からは、
医師の『小林弘幸先生』の本
『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(KKベストセラーズ)
の最終章にある『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
『腸を整える』という項目を発展させ、
『 腸 活 』について独自に掘り下げ、
『ニキビ改善』につなげる方法を考えています。

『 腸 活 』とは、腸内にいる細菌の『善玉菌』を強化し、
正常な腸内環境を保って健康な体を手にいれることです。

『 腸 活 』が上手く行くと、
便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんの
『ニキビ改善』につながります。

前回は、ちょっと趣向を変えて

『    「 マスクニキビ 」について 
  ~  マスクによる肌トラブルを解決して
  「マスク必須の世界」をしぶとく生きましょう~  』

と題して、最近の重要な課題について考えました。

今回は、腸内環境を改善するひと工夫に戻ります。

『 食物繊維を摂るために毎食玄米ご飯 』はやめて
『便秘改善』をはかり『ニキビ改善』につなげる方法を考えます。
『腸に悪い14の習慣 「これ」をやめれば腸が若返る』
 松生恒夫(まつきつねお)著 PHP新書
という本を最近読みました。

4万件以上の大腸内視鏡検査を行ってきた消化器内科の先生が
お書きになられた本です。

14の腸に悪い習慣がわかりやすく取り上げられていて、
実体験に基づく優れた内容が満載です。
これはぜひご紹介したいと考えました。

食物繊維には2種類あります。

『水溶性食物繊維』と『不溶性食物繊維』です。

『水溶性食物繊維』は、水に溶け出す食物繊維で、
リンゴやバナナ、柑橘類や、昆布、わかめなどの海藻類
に多く含まれています。

『不溶性食物繊維』は、水に溶けない食物繊維で、
ゴボウなどの根菜類や、穀類やいも類、昆布、豆類など
に多く含まれています。

松生先生は、2000年の日本食物繊維学会誌で、
『水溶性食物繊維』の1種であるポリデキストロースが
慢性便秘症の患者さんに有用であることを発表されました。

『 便秘、硬便、排便回数などに関して、
 「水溶性食物繊維(ポリデキストロース)」
  摂取後に改善が認められた 』
そうです。

また、
『 便秘症の患者さんが服用していた
  酸化マグネシウムの服用量が20%減量可能になった 』
そうです。

先生は、
『「水溶性食物繊維(ポリデキストロース)」
        と
  酸化マグネシウムの相乗効果によって
     腸内環境が改善した        』
と結論づけています。

最近の日本人の平均的食物繊維量は、
14~15グラム/日 といわれます。

そのうち80%以上が『不溶性食物繊維』で、
残り20%弱をわずかに『水溶性食物繊維』が占めています。

松生先生は、上記の研究結果より類推して

『  「不溶性食物繊維」:「水溶性食物繊維」
  2:1の割合の割合で2種類の食物繊維を摂取する
    ことが便秘改善に良好な結果を生む      』

と考えておられます。

慢性便秘症の患者さんにとっては、
『水溶性食物繊維』の存在を知ってもらうことはとても重要です。

たとえば、玄米などを毎日大量に摂取すると、
白米と比較して『不溶性食物繊維』が多く、
しかも消化に悪いため腸内環境にはよくないようです。

慢性便秘症の患者さんが玄米を多く摂ると、
かえってお腹が張る、硬便になるなど便秘の症状を悪化
させてしまうそうです。

これは未消化の玄米が腸に流れていって詰まらせてしまう
ことがあるからです。

松生先生は、以前、
慢性便秘症の人の大腸内視鏡検査を施行したときに、
玄米が未消化のまま腸に残ってしまっているのを見つけた
ことがあるそうです。

これはちょっと怖いですね。

『      慢性便秘症の患者さんで、
      調子がよくない人は玄米は避け、
  大麦を入れた挽割飯(米7:大麦3程度)摂るとよい。

      大麦にはβ-グルカンを中心とする
   「水溶性食物繊維」の含有量が多いからです     』
と松生先生。

私は朝のみ
『発芽玄米』に『大麦』と『雑穀米』をブレンドしたものを
食べています。

なかなか美味しいですし、
『水溶性食物繊維』も補えて下痢をすることは減りました。
お気に入りの朝食です。

また、味噌汁にはとろろ昆布とわかめを別に加えて
『水溶性食物繊維』の摂取に力を入れています。

毎日、ニキビ患者さんを診察していると
『便秘』傾向のある患者さんは大体わかります。

ちょっと顔色が悪い感じで神経質、肌も少し乾燥傾向。
体型は肥満か痩せ型どちらかに偏っている場合が多いです。

それから『玄米食』にこだわっている方も多いです。

リンゴやバナナ、柑橘類や、昆布、わかめなどの海藻類に多く含まれる
『水溶性食物繊維』。

これらの食品を少量でも上手に組み合わせて意識的に摂取すれば、
『腸内環境が改善』し『ニキビ改善につながる』可能性は高いです。

『 「便秘』でお悩みの「ニキビ患者さん」は玄米食は避け、
  大麦を入れた挽割飯(米7:大麦3程度)を摂りましょう。

  大麦はβ-グルカンなど「水溶性食物繊維」を多く含みます。

    「不溶性食物繊維」:「水溶性食物繊維」
  2:1の割合の割合で2種類の食物繊維を摂取する
      ことが便秘改善に有効です。

       リンゴやバナナ、柑橘類や、
     昆布、わかめなどの海藻類に多く含まれる
  「水溶性食物繊維」を意識的に摂ることがポイントです。

        「便秘」が解消されると
      お肌に潤いが戻って表情も明るくなり
       「ニキビ改善」につながります。      』

『ニキビ改善』はもちろん、
健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

[今回のポイント]は以下の通りです。

【今回の4決め!落ち穂拾い】

『「 食物繊維を摂るために毎食玄米ご飯 」
はやめて便秘改善 』

  • ■ 医師の『小林弘幸先生』の本
     『自律神経が整えば休まなくても絶好調』の最終章にある
     『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
     『腸を整える』という項目を発展させ、
     『 腸 活 』を独自に掘り下げています。
  • ■ 今回は、
     『 食物繊維を摂るために毎食玄米ご飯 』はやめて
     『便秘改善』をはかり『ニキビ改善』につなげる方法を考えます。
  • ■ 食物繊維には『水溶性食物繊維』と『不溶性食物繊維』
      の2種類があります。
  • ■『水溶性食物繊維』は、水に溶け出す食物繊維で、
      リンゴやバナナ、柑橘類や、昆布、わかめなどの海藻類
      に多く含まれています。
  • ■『不溶性食物繊維』は、水に溶けない食物繊維で、
      ゴボウなどの根菜類や、穀類やいも類、昆布、豆類など
      に多く含まれています。
  • ■『 「便秘』でお悩みの「ニキビ患者さん」は玄米食は避け、
      大麦を入れた挽割飯(米7:大麦3程度)を摂りましょう。

      大麦はβ-グルカンなど「水溶性食物繊維」を多く含みます。
        「不溶性食物繊維」:「水溶性食物繊維」
      2:1の割合の割合で2種類の食物繊維を摂取する
          ことが便秘改善に有効です。

           リンゴやバナナ、柑橘類や、
         昆布、わかめなどの海藻類に多く含まれる
      「水溶性食物繊維」を意識的に摂ることがポイントです。

            「便秘」が解消されると
          お肌に潤いが戻って表情も明るくなり
           「ニキビ改善」につながります。      』
  • ■『ニキビ改善』はもちろん、
      健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「落ち穂 その176」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

コロナ禍による経済的影響もあり、
多少躊躇したものの断行したのが
今回の塗装工事でした。

不要不急な工事ではあるものの
建物のメンテナンスは余裕のある時でなくてはできません。

前回、塗装したのが2008年のリーマンショックの時でした。

不測の事態を恐れた私は、
前金で工事を施工してもらいました。

社長さんには『少し変わっているけど堅い取引先』と認識され
前回並みの価格で今回も工事をしていただき助かりました。

次回、塗装をお願いするのは2030年以降。

しぶとく生きて、また塗装をお願いしたいと思っています。

次回も、
『 腸内環境を改善するひと工夫 』
について考えます。

それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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