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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2020年4月20日配信)

第188回『「 腸 活 」で「ニキビ改善」~(22)腸内環境を改善するひと工夫~「 水分をあまり飲まない 」はやめて便秘改善』

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

 

こんにちは。
とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

思いがけない所で『同級生』に遭遇することがあります。

私の場合、ほとんど出歩かないので遭遇の場所はテレビです。

大雪のニュースが地元で話題になっていた時のことです。

何気にテレビをつけると
中心部でお茶屋さんを経営する小学校時代の『同級生』が
スコップでお店の前の雪かきをしている場面が放送されている
のを目撃しました。

また、ゴミ置き場の問題で死亡交通事故が起きた時には、
NHKの道内ニュースの中で
市役所の清掃担当職員となっていた中学校時代の『同級生』が
インタビューに登場。

改善に取り組む普段の仕事ぶりを紹介する場面も含めて
都合1分ほど放送されているのを目撃しました。

後日、診療が延び、普段見ない時間帯にテレビをつけると
民放では再び同じ中学校時代の『同級生』がインタビューに登場。
地元に縁が薄い民放での放送を目撃して驚きました。

『同級生』の動向はやっぱり気になります。
進学や就職を機に別れたかつての仲間の存在は特別なものです。

活躍する『同級生』の姿は、
つい怠けがちな自分にやんわりと喝を入れてくれる貴重な存在です。

偶然ながら複数回にわたって『同級生』の健在ぶりを知ることができ、
私ももう少し頑張ろうと思いました。

『ニキビ治療』では根気良く治療を続けることが大切。
でもつい怠けがちになってしまうことも多いもの。

『同級生』のような感じで
『やんわりと喝を入れてくれる存在』はとっても貴重です。
『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 30年の皮膚科外来診療で得られた経験をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿など
 「ニキビ改善」を意識できる「情報」を数多く提供。
 「同級生」のように「時にやんわりと喝を注入」してくれる
 「ニキビ改善」への道が開ける定期便 』
になれば幸いです。

ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せて います。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、
ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を29年やってきた中で非常に重要と思い標語に
したものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

(バックナンバーは
 https://www.tokachi-media.com/content/column をご覧下さい。)

第165回からは、
医師の『小林弘幸先生』の本
『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(KKベストセラーズ)
の最終章にある『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
『腸を整える』という項目を発展させ、
『 腸 活 』について独自に掘り下げ、
『ニキビ改善』につなげる方法を考えています。

『 腸 活 』とは、腸内にいる細菌の『善玉菌』を強化し、
正常な腸内環境を保って健康な体を手にいれることです。

『 腸 活 』が上手く行くと、
便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんの
『ニキビ改善』につながります。

前回は、
『 「マクロビオティクス」 や 「ベジタリアン食」
        はやめて便秘改善         』
し、『ニキビ改善』につなげる方法を考えました。

今回は、
『    「 水分をあまり飲まない 」
        はやめて便秘改善         』
し、『ニキビ改善』につなげる方法を考えます。

『腸に悪い14の習慣 「これ」をやめれば腸が若返る』
 松生恒夫(まつきつねお)著 PHP新書
という本を最近読みました。

4万件以上の大腸内視鏡検査を行ってきた消化器内科の先生が
お書きになられた本です。

14の腸に悪い習慣がわかりやすく取り上げられていて、
実体験に基づく優れた内容が満載です。
これはぜひご紹介したいと考えました。

最近の女性の中には、
水太りするからといって水分をあまり摂らない人がいます。

テレビのダイエット特集などで、
ぽっちゃり体型の芸人さんなどが
『私、水を飲むだけでも太るんです』
などと言っているのが影響しているかもしれません。

『これは困ったことです。
 水分を摂らないと、
 排便時に硬便となってしまうことがあるからです』
と松生先生。

朝、起きぬけに一杯の水を飲むと腸によい
ということを耳にします。

水分を摂ると、胃・結腸反射が起こり、
排便に結びつくことがあるからです。

でも、
『摂取した水分の全量が大腸に届くわけではありません』
と松生先生。

水分と腸の関係を考えると以下のようになります。

イ)食べたり飲んだりすることで摂取する水分量は、
  1日当たり約2リットル。

ロ)口の中の唾液が1.5リットル

ハ)胃液として2リットル

ニ)膵液として1.5リットル

ホ)胆汁として0.5リットル

へ)腸から分泌される腸液が1.5リットル

ト)消化管に入ってくる水分としては
  イ) から へ)の 合計 9リットル

チ)一方、小腸と大腸から体内に吸収される量は、
  8.9リットル

リ)便に吸収される量は
  ト)9リットル マイナス チ)8.9リットル
  = 0.1リットル

 

便中には1日当たり、0.1リットルの水が含まれる 計算です。

意外と少ないですね。

『 便中の水分量は
  体内の微妙な水分バランスにより調節されている 』
ということで、便には本来、水分は多くは含まれません。

つまり、
『 摂取する水分が少ないと、便が硬くなってしまう 』
わけです。

水分の摂取量は、
1日当たり1.5~2リットルぐらいを目安にするとよいでしょう
と松生先生。

特に、汗で水分が失われる夏は要注意です、
『 夏場は便秘が悪化する人が多い 』
そうです。

これは知りませんでした。
個人的な印象ですが、
冬場は運動量が減って便秘になりそうな気もしますが、
水分量の点で考えると全く違いますね。

『 汗でどんどん水分が失われる夏は、
  通常より多めに水分を摂ることが必要 』
です。

補給する水分は、水道水でももちろんよいのですが、
便秘がちの人や、お腹が張って苦しいなど腸の働きの悪い人には、
ペパーミント・ティーやミネラルウォーターが良いとのこと。

ミネラルウォーターには、
ナトリウムやカリウム、マグネシウムといったミネラルが
豊富に含有されています。

『 特にマグネシウムは腸管によく働き、
  腸から水分を引き出したりするなど、
  便をやわらかくする作用が期待できる 』
そうです。

『     水分は十分摂りましょう。
  水分を摂らないと、排便時に硬便となります。

  朝、起きぬけに一杯の水を飲むと、
  胃・結腸反射が起こり、排便に結びつきます。

  汗で水分が失われる夏は便秘が悪化。
  水分を多めに摂りましょう。

  ミネラルウォーターに含まれるマグネシウムには
  便をやわらかくする作用があります。 

     水の取り方一つで便秘は改善し
     「ニキビ改善」につながります。      』

『ニキビ改善』はもちろん、
健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

[今回のポイント]は以下の通りです。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆

【今回の4決め!落ち穂拾い】

『    「 水分をあまり飲まない 」 はやめて便秘改善        』

  • ■医師の『小林弘幸先生』の本
     『自律神経が整えば休まなくても絶好調』の最終章にある
     『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
     『腸を整える』という項目を発展させ、
     『 腸 活 』を独自に掘り下げています。
  • ■今回は、
     『   「 水分をあまり飲まない 」
            はやめて便秘改善        』
        し、『ニキビ改善』につなげる方法を考えます。
  • ■最近の女性の中には、
      水太りするからといって水分をあまり摂らない人がいます。
  • ■水分は十分摂りましょう。
      水分を摂らないと、排便時に硬便となります。
  • ■朝、起きぬけの一杯の水を飲むと、
      胃・結腸反射が起こり、排便に結びつきます。
  • ■汗で水分が失われる夏は便秘が悪化。
      水分を多めに摂りましょう。
  • ■ミネラルウォーターに含まれるマグネシウムには
      便をやわらかくする作用があります。 
  • ■水の取り方一つで便秘は改善し「ニキビ改善」につながります。
  • ■『ニキビ改善』はもちろん、
      健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「落ち穂 その172」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

『同級生』というと高校時代の大物を忘れることはできません。

ドリカムの吉田美和さんです。
高校2、3年のE組で一緒でした。

当時の母校は文系、理系の別はあっても、
クラス分けは適当でした。

大学に入学すると他の進学校出身の友人達との環境の違いに
呆然とすることも多かったです。

でもこうして年月が経つとこの適当なクラス分けのおかげで
『偉大な同級生』と一緒になることができた私は『幸せ者』
とさえ思えるようになりました。

時々テレビを見ると大企業のCMに本人自ら登場したり、
FMから流れる彼女の素晴らしい歌声を聞くと、 頑張ろうと素直に思えます。

次回も、
『 腸内環境を改善するひと工夫 』の続きを考えます。
それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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